Coinbase は、投資家心理の冷え込みが進むなかで、 暗号資産取引からデジタル資産以外へ事業を拡大する一環として、 Kalshi と提携して予測市場を開始する計画だと、この件に詳しい関係者が明らかにした。
何が起きたか:提携の詳細
関係者は、両社は早ければ来週にも正式に提携を発表する可能性があると CNBC に語った。 プロダクトのローンチ時には、Kalshi が予測市場の排他的オペレーターを務めるが、 提携自体は独占契約ではないという。
シリコンバレーのリサーチャーである Jane Manchun Wong 氏は、 11月18日にXへの投稿で、Coinbase の予測市場ダッシュボードとされる スクリーンショットを共有し、このプロダクトに関する初期の手がかりを提供した。 The Information は、11月19日にこの提携を最初に報じ、 Coinbase が12月17日の「Coinbase System Update」イベントで 同サービスを発表する計画だと伝えた。
Bloomberg も木曜日に同様の報道を行い、関係筋の話として、 Coinbase がこのイベントでトークン化株式の提供についても 発表する見込みだと伝えた。
Coinbase は報道内容を確認することを避け、問い合わせは来週のイベントに 回すよう促した。また、予測市場がユーザー向けにいつ利用可能になるかについての タイムラインは示していない。
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なぜ重要か:戦略的な事業拡大
この動きは、CEO の Brian Armstrong 氏が掲げる、 Coinbase を「すべての取引を行える取引所」へと変革する構想を推し進めるものだ。 つまり、暗号トークン、トークン化株式、イベント契約を 単一のプラットフォームで取引できるようにする構想である。 Armstrong 氏はこの戦略を5月に投資家へ説明し、 今後10年で主要な金融サービスアプリの一角を占めることを目標に掲げた。
Coinbase は、過去1年のあいだに米国外でトークン化株式の提供を開始した Robinhood、Gemini、Kraken などの競合他社からの 圧力にさらされている。
事業拡大は、Bitcoin が12月初旬に およそ85,000ドルまで下落し(3月以来の安値)、 その後89,951ドルまで持ち直したものの、3カ月でなお23%安という 状況のなかで進められている。Coinbase 株も同期間に16%超下落している。
この提携は、予測市場分野で競争が激化するなか、 ブローカーにイベント契約を組み込むという Kalshi の戦略を拡大するものでもある。
Kalshi は今年、非独占契約のかたちで複数の市場を Robinhood に統合済みで、 関係者によると、暗号プラットフォームを含む他の大手ブローカーとも 協議を行ってきたという。
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