米上院銀行委員会が作成したnew crypto market structure billの草案は、デジタル資産業界に大きな波紋を広げている。
Galaxy Digitalは、この法案が財務省に、2001年の米国愛国者法以来で最大となる金融監視権限の拡大を与えることになると警告している。
今週初め、委員長のティム・スコット上院議員(共和党、サウスカロライナ州)が発表した全278ページの法案文は、デジタル資産に包括的な規制枠組みを構築することを目指している。
しかしアナリストらは、強力な違法資金対策条項が盛り込まれたことで、米国ユーザーや分散型プロトコルのプライバシー環境が根本的に変質しかねないと主張している。
デジタル資産版「愛国者法2.0」か?
論争の中心にあるのは「特別措置(special measures)」権限であり、これにより財務省は特定の暗号資産取引や法域をマネーロンダリング上の懸念対象として指定できるようになる。
従来の銀行規制と異なり、この枠組みでは政府が裁判所の令状を事前に取得することなく、最大30日間にわたりデジタル資産の送金を凍結できる。
Galaxy Digitalのリサーチ責任者であるアレックス・ソーンは、これらの権限がすでに下院を通過した法案よりもはるかに広範なものであると指摘している。
法案はまた「分散型台帳のアプリケーション層」を対象としており、ウェブベースのDeFiインターフェースに対し、伝統的な金融機関と同様にウォレットのスクリーニングや制裁対象活動のブロックを事実上義務付けている。
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超党派合意をめぐる攻防
上院銀行委員会がこの法案を1月15日にマークアップ(修正審議)する予定である一方で、上院農業委員会は独自の法案審議を月末まで延期した。
委員長のジョン・ブーズマン上院議員(共和党、アーカンソー州)は、民主党側が一層厳格な倫理規定や消費者保護条項を求めていることから、幅広い超党派支持を確保するために追加の時間が必要だと説明している。
Crypto Council for Innovationは、最終的な法律が「責任ある競争」を支えるものとなるよう、草案を精査していると表明した。
しかし、DeFi開発者に銀行秘密法(Bank Secrecy Act)の義務を課す可能性のある条項が含まれていることから、業界内には、イノベーションを阻害しかねない立法上の「トロイの木馬」への警戒感が根強い。
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