Ethereum (ETH) 暗号資産のクジラウォレットは、過去1週間でおよそ22万枚のトークンを積み増した。
この買い集めは、現在価格ベースで約6億6,000万ドルに達している。
個人投資家が時価総額第2位の暗号資産へのエクスポージャーを減らす一方で、大口保有者はポジションを拡大している。
何が起きたのか
1万〜10万ETHを保有するウォレットは、現在2,200万枚超のコインを支配している。
クジラの買い増しは、イーサリアムが約2,930ドルで取引される価格の弱さの局面で発生した。
直近の価格下落局面でも、取引所の残高は減少を続けている。
この減少は、暗号資産が差し迫った売却の準備としてではなく、セルフカストディ、ステーキングコントラクト、長期保管へと移されていることを示唆する。
暗号資産アナリストの Joseph Young 氏は、イーサリアムのクジラによる積み増しが過去最高水準にあると述べた。
買いはピーク価格から離れた水準で行われており、ファンドや富裕層投資家による長期ポジショニングを示している。
イーサリアム現物ETFからの資金流出は、今週の売り圧力をさらに強めた。
機関の解約と個人投資家の二の足を踏む姿勢の組み合わせは、クジラの買い行動と鮮明な対照をなしている。
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なぜ重要か
イーサリアムは現在、2025年8月の過去最高値4,953ドルから約41%下で取引されている。
クジラの買い増しと個人投資家の売り越しの乖離は、市場に相反する力を生み出している。
Binance における世界全体のネットイーサリアムポジションの約70%が、直近30日間ではロングとなっていると、Hyblock Capital のデータが示している。
推定レバレッジ比率は先週、過去最高の0.611に到達した。
トレーダーは、取引所準備金に対してより大きなレバレッジをかけている。
Binance 上のイーサリアムの取引所供給比率は0.032へと低下し、9月以来の最低水準となった。
売りに回せる暗号資産の供給プールが縮小していることは、需要が高まれば価格を下支えする可能性がある。
クジラの買い手は、短期売買よりも「セットアップが整った」と判断した局面で積み増すのが一般的だ。
市場の弱さの中で続く買いは、足元の価格の苦戦にもかかわらず、イーサリアムの長期的な見通しへの自信を示している。
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