Ethereum は、下値サポート帯からのテクニカルな反発後の12月5日に3,200ドル上での推移を続け、次の方向性を左右し得るレジスタンスゾーンをトレーダーが注視している。暗号資産は主要な移動平均線の上を維持しながら、収束する三角保ち合いパターンを形成した。値動きからは、強気派が次の上昇局面に向けた土台作りを試みていることが示唆される。
何が起きているのか:テクニカルな持ち合い
イーサリアム価格は、今週初めに記録した2,718ドルのスイング安値から上昇し、3,000ドルと3,050ドルのレジスタンスを突破して3,240ドル近辺まで伸びた。その後は3,239ドルで今回のラリーの高値を付け、現在は3,120ドル前後まで押し戻されている。テクニカルチャートでは、ETH は100時間単純移動平均線の上で推移しており、3,130ドル付近に短期的な収束三角形パターンが形成されている。
直近のレジスタンスゾーンは3,200〜3,250ドルのレンジに位置し、この水準を明確に上抜けるのに強気派は苦戦している。3,250ドルを超えてくれば、3,320ドルが視野に入り、短期的には3,450ドルや3,500ドルへの上値余地も開ける可能性がある。直近のスイング安値からの上昇に対する23.6%フィボナッチ・リトレースメントは、小幅な調整局面でサポートとして機能している。
一方で下方向では、初期サポートが3,120ドル付近にあり、より強いサポートとして3,050ドルと3,000ドルが控える。3,050ドルを明確に割り込むと、イーサリアムは2,980ドル方向へ下押しされる可能性があり、この水準は2,718ドルから3,239ドルまでの上昇幅に対する50%フィボナッチ・リトレースメントとも重なる。さらに弱含む展開となれば、2,850ドルや2,840ドル近辺のサポートが試される恐れがある。
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なぜ重要なのか:モメンタム指標
時間足のMACD指標は強気圏でのモメンタム拡大を示しており、相対力指数(RSI) も50ライン上で推移している。これらのテクニカル指標は、短期的な値動きにおいて買い方が依然として優位を保っていることを示す一方で、3,240ドルを突破できていない事実は市場参加者の慎重姿勢も映し出している。収束三角形パターンは一般的に、どちらか一方向へのブレイクで決着することが多く、3,250ドル上抜けか3,130ドル割れかという次の動きが、12月残りの期間におけるイーサリアムの進路を占う重要な局面となる。
市場参加者は、ビットコイン が今週も下値からの回復を見せている なかで、イーサリアムが同様の強さを示せるかどうかに注目している。
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