XRP の上場投資信託(ETF)は、機関投資家によるデジタル資産商品への資本配分が続くなか、運用資産残高が総額10億ドルに近づいている。5本のファンドは、先月のローンチ以降、合計で9億8,454万ドルの純資金流入を集めており、Bitcoin と Ethereum に次ぐ、3番目に大きな暗号資産ETFカテゴリーとしての XRPの地位を確立しつつある。
何が起きたのか:記録的な資金流入
Sosovalue のデータによると、XRP ETFは 15営業日連続でプラスの資金フローを記録している。11月14日には単日として過去最高となる2億4,305万ドルの資金がファンドに流入した。グループの中では Canary Capital の XRPC が3億5,888万ドルの資産でトップに立ち、次いで Grayscale の GXRP が2億1,107万ドル、Bitwise のファンドが1億8,487万ドル、Franklin Templeton の XRPZ が1億3,230万ドル、REX-Osprey が1億800万ドルとなっている。
これらのファンドは今週、ある1営業日だけで2,617万ドルの資金を吸収し、15日間のプラスフロー累計は8億8,712万ドルに達した。
Canary Capital は11月13日に XRPC をローンチし、その1週間後に Bitwise が自社商品を投入、続いて Grayscale と Franklin Templeton も相次いでファンドを立ち上げた。
XRP Insights のデータによると、これらETFが保有するトークンは合計4億2,576万XRPに達している。
暗号アナリスト @NADZOE93 は、XRPがETFへの資金流入額で8億ドルを超えた3番目の暗号資産になったと指摘している。
現物型Bitcoin ETFはローンチから2日でこの水準に到達した一方、Ethereum ETFは到達までに95日を要しており、XRPは8億ドル到達のスピードで2番目に速いデジタル資産となった。
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なぜ重要か:機関投資家の採用拡大
資産の急速な積み上がりは、規制された形で暗号資産にエクスポージャーを取りたいという機関投資家の需要拡大を反映している。マーケットアナリストの Neil Tolbert は、さらに複数のXRP ETF商品が現在も開発中であり、伝統的な金融機関がこの分野を注視していると述べている。資金流入のペースは、同時期にローンチされた Solana や Dogecoin のETF商品を上回っている。
アナリストらは、現在のペースで機関投資家の買いが続けば、取引可能なトークン数が減少することで供給制約が生じる可能性があると警鐘を鳴らしている。
ETFという仕組みによって、機関投資家はXRPに対する規制された投資手段を得られ、トークンを直接保有する際に伴うカストディやオペレーション上の煩雑さを回避できる。9億8,454万ドルという総流入額は、XRPを2025年にローンチされたETFの中で最も成功した新カテゴリーとして位置付けるものだ。
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