PwC はビッグ4会計事務所として、トランプ政権がデジタル資産を受け入れたことを受けて、暗号資産関連業務に対する長年の慎重な姿勢を転換した。戦略的な方針転換は、トランプ大統領 Donald Trump が任命した米国の規制当局が Bitcoin をはじめとするデジタル資産に関する明確なルール策定に動いたことで起きた。
何が起きたのか:ビッグ4の方向転換
事務所の米国シニアパートナーである Paul Griggs は、Financial Times に対し、7月に議会がGenius法を可決し、規制当局がステーブルコインに関するルールの実務化を始めたことを受けて、暗号資産関連業務に「踏み込む」決断をしたと 述べた。Griggs は「Genius法とステーブルコインをめぐる規制づくりは、そのプロダクトとアセットクラスに踏み込むことへの確信を高めると期待している」と語った。
Genius法は、米ドルなどの資産に連動したトークンを米国法が初めて規制した事例となった。これにより、銀行が独自のデジタル資産を立ち上げる道が開かれた。
トランプ政権が任命した Paul Atkins 体制下の証券取引委員会(SEC)は、暗号資産に対するルール整備を優先し、バイデン政権下で同庁が示していたデジタル資産への敵対的な姿勢を転換した。
ビッグ4各社は、それまで米国内で多くの暗号資産ベンチャーの監査を避け、規制当局の懐疑的な見方もあって暗号資産クライアントに高いハードルを課していた。Deloitte は2020年以降、上場暗号資産取引所 Coinbase を監査し、5月には暗号資産会計に関する初のデジタル資産ロードマップを公表した。一方 KPMG は、2025年をデジタル資産普及の「転換点」と位置づけている。
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なぜ重要なのか:市場アクセス
この転換は、これまで多くが参入を避けてきたデジタル資産市場に、優良大企業がいよいよ参入可能だと認識し始めたことを示している。PwC は、3月に同社を監査人として任命したビットコインマイナー Mara Holdings などの監査クライアントを引き受け、デジタル資産関連の税務アドバイスも提案している。
Griggs は、PwC が企業に対し暗号資産技術の活用を提案し、ステーブルコインが決済システムの効率性を高めうるとクライアントに説明していると述べた。
同社は暗号資産の専門性を高めるため外部にも目を向け、より小規模な会計事務所で3年間暗号資産クライアントに専念した後に復帰した Cheryl Lesnik らのパートナーを採用した。
「われわれは、自分たちが提供できる体制を整えていないビジネスに踏み込むことは決してない」と Griggs は語る。「過去10〜12カ月の間に、デジタル資産分野でより多くの機会を引き受けてきた中で、社内外のリソースプールを強化してきた。」
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