ブロックチェーン分析企業 Whale Alert が、火曜日にBinanceへ移動した3,000BTC（約2億6,039万ドル相当）を検知した。
Arkham Intelligence は、送信元ウォレットが Matrixport 関連インフラに紐づいていると指摘した。
この入金は、同社が12月5日に行った4億7,000万ドルの出金を反転させる動きとなる。
何が起きたのか
Matrixport に関連する2つのウォレットは、12月17日に約4,000BTC（約3億4,756万ドル相当）をBinanceへ入金した。
Whale Alert は当初、3,000BTCがBinanceの「15KX2」入金アドレスへ移動したことを追跡した。
受取ウォレットは、過去2週間にわたり BIT.com Matrixport アドレスからビットコインを蓄積していた。
Matrixport は、Bitmain の元CEOである ジハン・ウー（Jihan Wu） によって2019年に設立された。
シンガポール拠点の同社は、機関投資家向けカストディ、店頭（OTC）取引、レンディング、デリバティブサービスを提供している。
この入金は、同社が12月5日にBinanceから3,805BTC（4億7,000万ドル相当）を引き出した動きと対照的だ。
当時の出金は、強気の蓄積シグナルとして解釈されていた。
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なぜ重要なのか
大口の取引所入金は、現物売却の準備、デリバティブ取引の証拠金、あるいはボラティリティを狙ったポジション構築を示すことが多い。
引き出しから入金への急速な反転は、洗練された機関投資家の取引戦略を示唆している。
ビットコイン価格は現在約8万6,600ドルで、11月の12万6,000ドル近辺の高値から大きく下落している。
注文板上では、この入金規模に見合う確定的な現物売りはまだ確認されていない。
想定されるシナリオには、市場への影響を抑えるための分割売却、ショートやオプションポジションの証拠金、あるいは積極的なトレーディング準備などがある。
Matrixport のインフラは、富裕層および機関投資家向けの執行とヘッジに特化している。
双方向の資金移動は、市場環境に応じて柔軟に対応する機関投資家の姿勢を反映している。
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