XRP は現在1.85ドル前後で取引されており、10月初旬から下降チャネルに閉じ込められた状態が続いている。
長期保有者は12月29日に3週間続いた売りを 反転 させ、1,590万XRPを新たに積み増した。
一方でクジラは同時期に、約2億4,100万ドル相当となる1億3,000万枚の保有量を 減少 させている。
こうした相反する動きにより、チャネル上限トレンドラインを上抜けしようとする試みには摩擦が生じている。
何が起きたのか
XRPは、週次ベースで7,000万ドル規模の機関投資家向けETF資金流入があるにもかかわらず、過去1カ月で15% 下落 している。
長期保有者は12月27日から再び買いに転じ、12月3日から26日まで続いていた売り越しの後に、903万XRPを追加取得した。
短期保有者の比率は、11月29日時点の全供給の9.58%から、12月29日には12.32%まで拡大している。
1億〜10億XRPを保有する大口クジラの保有残高は、12月28日に82.3億枚から81.3億枚へと減少した。
100万〜1,000万XRPを保有するウォレットも、35.8億枚から35.5億枚へと減少しており、約5,500万ドル分の売り圧力が加わった形だ。
テクニカル分析では、XRPは1.79ドルのサポートを維持できなければ、チャネルを下抜けして1.27ドル近辺を試す展開になりかねない。
逆に、日足終値ベースで1.98ドルのレジスタンスを上抜ければ、弱気構造を打ち消し、2.28ドルをターゲットとする上昇シナリオが開ける。
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なぜ重要なのか
個人投資家および機関投資家による積み増しと、クジラによる売り抜けという乖離は、重要なテクニカル水準における市場の不確実性を浮き彫りにしている。
XRP ETFの運用資産は12.5億ドルを超えたにもかかわらず、価格の動きは機関マネーの流入と連動していない。
クジラの行動は歴史的に大きな価格変動に先行する傾向があり、現在の分配パターンは今後の短期的な方向性を占ううえで重要なシグナルとなる。
短期保有者は急速な価格変動を生み出す一方で、ボラティリティ局面では真っ先に売り圧力の源泉にもなりやすい。
現在のテクニカルパターンからは、1.48ドルを割り込んだ場合に41%の下落リスクが示唆される一方、1.98ドルを明確に上抜ければ、かつてのレジスタンス帯に向けた回復局面が想定される。
また、過去2カ月で取引所保有残高は34.18%減少しており、流動性の空白地帯が生まれることで、どちらの方向にも価格変動が増幅されやすい環境となっている。
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