アルトコインの時価総額が1.07兆ドルを上回り、ビットコイン (BTC)のドミナンス低下が進む一方で、主要な市場指標はなお全面的なアルトシーズン入りを示す水準には達していない。
注目点
- アルトコインの時価総額は1.07兆ドルを突破し、長期レンジの中間水準に到達した。
- アルトコイン・シーズン指数は54にとどまり、過去の過熱局面で見られた80超には大きく届いていない。
- Binance上場アルトコインの約70%が200日移動平均線を上回り、相場の広がりを示した。
アルトコイン時価総額が上抜け
イーサリアム (ETH)を含むアルトコイン全体の時価総額は、1.07兆ドルを突破した。これは長期的な値動きレンジのちょうど中間にあたり、次の上値目標として1.71兆ドルが視野に入ってきた。
この上昇局面は、ビットコインが約7万6000ドルから8万ドル超へ反発し、8万2000ドル近辺のレジスタンスに迫る一方、暗号資産市場に占めるシェアがやや低下するなかで進んだ。市場心理は引き続き強く、Crypto Market Fear and Greed Index は8月20日以降、60超で推移している。
ただ、CoinGlass のデータによると、アルトコイン・シーズン指数は54にとどまった。これは、ビットコインが史上最高値を付ける直前の2025年9月に記録した80超には遠く及ばず、現時点の資金シフトは過去の本格的なアルトシーズンの水準にはまだ達していない。
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ビットコイン・ドミナンスに変調の兆し
Glassnode は、ビットコイン建ての建玉に対するアルトコイン建て建玉の比率について、過度なリスクを示す水準には達していないと指摘した。イーサリアムの戻りも、アルトコイン相場の持続性を支える材料となっている。
暗号資産アナリストの Darkfost 氏によると、Binanceで取引されるアルトコインの70%が200日移動平均線を再び上回っており、上昇モメンタムが市場全体に広がっていることを示している。
市場の裾野も広がっている。Alphractal は、広範な反発を受けてソーシャルメディア上の言及が急増したと報告しており、こうした動きはトレーダー心理の改善とともに、議論やFOMO、投機的な売買を一段と活発化させやすい。
もっとも、短期的な最大のリスクはレバレッジだ。ポジションの偏りが解消される局面では、過度なレバレッジが下落を増幅させる可能性がある。ただ、現状の相場環境は、アルトコイン全体にもう一段の上昇余地を残している。
ここ数週間は、ビットコインが8万2000ドル近辺まで戻すなど暗号資産市場のセンチメントが改善し、アルトコインのトレンド指標も総じて回復してきた。もっと明確にアルトシーズン入りを示すには、ビットコインからの資金移動がさらに進み、アルトコイン時価総額の拡大とアルトコイン・シーズン指数の一段の上昇が必要となる。

