カルダノ(ADA)は過去7日間で約20%上昇し、クジラ(大口投資家)の買いと先物取引の急増を背景に、軟調な仮想通貨市場の中で注目を集めている。ただし、重要な上値メドとされる0.2305ドルの明確な上抜けは、まだ確認されていない。
注目ポイント
- ADAは1週間で約20%上昇し、6月に0.14ドル割れまで下落した後、8月5日時点で0.193ドル近辺で推移。
- クジラは1週間足らずで2億4,000万ADA超を買い増し。先物の週間出来高は380%増の6.5億ドルへ急拡大。
- アナリストは、長期下落トレンドを打ち消し強気シナリオを裏付ける水準として0.2305ドルを重要抵抗に位置付け。
カルダノ価格の反発局面
ADAは、2020年以来の安値圏となる6月の0.14ドル割れから反発し、8月5日には約0.193ドルで推移した。全体相場が力強さを欠く中での独歩高となっている。
足元の反発要因の一つとして、大口保有者による買い戻しが挙げられる。価格が持ち直し始めたタイミングで、クジラとみられる投資家が1週間未満の間に2億4,000万ADA超を買い集めたと報告されている。
こうしたクジラの積み増しは、その後の一段高に先行して起きた動きだ。
アナリストのJAVON MARKS氏は、現在のチャート形状が2020〜2021年のパターンに類似していると指摘し、中長期的な上値メドとして2.90ドルを提示している。当時も同様のセットアップを経て大幅な上昇が起きたとの見立てだが、過去のパターンがそのまま再現される保証はない。
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ADAの売買シグナル
一方で、他のアナリストはより近いテクニカル水準に注目している。Sssebi氏は、売られ過ぎ水準まで売り込まれていたADAが20週移動平均線に接近しており、これを上抜けるかどうかが当面の焦点になると分析する。
CW氏は、長期的な下落トレンドに終止符を打つ上値抵抗として、0.2305ドルを重要ラインに設定。この水準を明確に突破できるかが、本格的なトレンド転換のサインになるとみている。
オンチェーンデータはやや複雑なシグナルを示している。分析企業Santimentによれば、価格が上昇する一方で、中身の入ったADAウォレット(残高保有アドレス)の数は減少している。これは、短期投資家が完全に戻り切っていない中で、資金力のある投資家が売り圧力を吸収している構図を示唆する。個人投資家(リテール)の参加はなお十分には回復していない。
それでもトレーダーの取引意欲は高まっている。アナリストのMartinez氏によると、ADA先物の週間出来高は1.5億ドルから6.5億ドルへと380%急増しており、市場参加の拡大とともに短期的なボラティリティ上振れの可能性を示している。
ADAは、6月の0.14ドル割れという安値圏からは大きく水準を切り上げているものの、依然として0.2305ドルを下回って推移している。複数のアナリストは、この水準を明確に上抜けて初めて、数カ月にわたる下落相場を抜け出したと判断できるとみており、0.2305ドルが現状の「回復の分水嶺」となっている。






