Binance Researchによる調査で、ビットコイン (BTC)は、 9月8日に発生したゴールデンクロスの前に約293日間にわたり200日移動平均線を下回って推移しており、 その「リセット期間」の長さから、過去のパターンになぞらえれば 比較的力強いリバウンド局面に入りうるとの見方が示された。
主なポイント
- 9月8日のビットコインのゴールデンクロスは、その前の1年間で293日間、 200日移動平均線を下回っていた局面の後に出現した。
- 過去のデータでは、少なくとも150日間200日線を下回った後に生じた 6回のゴールデンクロスは、1年以内に約100~600%のピーク上昇率を記録した。
- ただしBinanceは、事例数が少ないこと、期間が一部重複していること、 また「1年保有リターン」ではなく「ピーク値ベースの上昇率」を見ている点を踏まえ、 過度な一般化に警鐘を鳴らしている。
ビットコインのゴールデンクロス
Binance Researchは、50日移動平均線が200日移動平均線を上抜くことで 形成される「ゴールデンクロス」について、過去12回の事例を 詳細に分析した。
そのうえで、ゴールデンクロスが出現する前の1年間に、 ビットコインがどれだけ長く200日移動平均線を下回っていたかで事例を分類し、 おおまかに二つの「リセット期間」グループを設定した。
150日以上にわたり長期トレンドを下回った後に発生した6回のクロスでは、 その後1年間のピーク上昇率が概ね100~600%に達した。 一方、より短いリセット期間の後で生じた6回のうち4回は、 上昇率のピークが100%未満にとどまった。 ただし、リセット期間が長ければ必ず上昇幅も大きくなるという 一貫した関係性は確認されておらず、パターンは直線的ではなかった。
またビットコインは9月20日、1BTC=8万1,159ドルで週足を引けており、 これは2025年11月9日以来となる、50週移動平均線を上回っての週足終値となった。 Binanceは、週足ベースでこの水準を維持するようであれば トレンド転換シナリオが一段と強まり、逆に再び下抜ければ テクニカルシグナルの信頼度は低下すると指摘している。
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Binance Researchの見通し
こうしたテクニカル面での改善は、一方で厳しさを増すマクロ環境の中で進行している。 米10年物国債利回りは9月25日までに5.17%へ上昇し、2007年以来の高水準となった。
Binanceは、堅調な企業活動、ブレント原油価格が1バレル=103ドル超へ上昇したこと、 さらに米国債入札の不調を背景に10月利上げ観測が約70%まで高まり、 金利上昇圧力が急速に強まったと分析する。
こうした金利・原油要因の重しを受け、ビットコインは一時8万6,000ドル超から反落し、 BeInCryptoの報道時点では8万3,175ドル前後で取引されていた。 もっとも、現物需要は底堅く、米国のビットコイン現物ETFには9月21日に 9億9,895万ドルの資金流入があり、2026年で最大の1日流入額を記録した。 これは、足元の需要が先物ポジションの積み上がりだけに依存しているわけではない とのBinanceの見方を裏付ける格好だ。
Binanceはまた、今後公表されるインフレ指標や雇用統計が、 ビットコインが50週移動平均線上を維持できるかどうかの試金石になると述べている。 同時に、歴史的なサンプル数が限られていることから、 ゴールデンクロスを「信頼できる予測ツール」とみなすのは 時期尚早だと強調した。
最も近い過去の類似局面として挙げられるのが2015年10月で、 当時は約297日間200日移動平均線を下回った後にゴールデンクロスが発生し、 その後1年以内にビットコインはおよそ150%のピーク上昇を記録した。 一方、今回のサンプルで最も強い上昇相場となったのは、 2020年2月および5月に見られた「150日強」の比較的短いリセット後のケースであり、 リセット期間の長さが決定的な要因ではないこともうかがえる。

