Metaは注目されているAIベンチマークで、OpenAIのGPT-5.5 に追いついたと、スーパーインテリジェンス部門トップの アレクサンダー・ワン(Alexandr Wang) 氏が社員に伝えた。
主なポイント:
- ワン氏は、メタが開発中のWatermelonモデルがベンチマークでOpenAIのGPT-5.5に匹敵したと社員に説明した。
- このモデルはまだ学習中で、メタの従来システムであるAvocadoよりもはるかに多くの計算資源を使用している。
- この主張が事実であれば、フロンティアAIでOpenAI、Google、Anthropic に後れを取ってきたメタにとって大きな前進となる。
メタのWatermelon
ワン氏は社内タウンホールの場でこうした発言を行ったと、事情に詳しい2人が明かした。
その説明によると、メタの次期モデル「Watermelon」(コードネーム)は、注目度の高いAIベンチマークにおいて、OpenAIの旗艦モデルGPT-5.5に追いついたという。ただし、どのベンチマークを指しているのかは明らかにされなかった。
「Avocadoに続く次のモデルであるWatermelonは、現在トレーニング中だ」と、会議の内容を知る1人はワン氏の発言を引用した。
さらに同氏は、4月に公開されたモデル群の最初のモデルであるMuse Sparkの社内コードネームAvocadoに触れ、「WatermelonはAvocadoより1桁多い計算資源を使用している」と語った。
ワン氏は木曜日、Xへの投稿でも進捗をアピールした。そこで同氏は、より強力なコーディング能力とエージェント的能力を備えたMuse Sparkのアップデートが近く登場すると述べた。AnthropicのClaude Opusに匹敵するコーディングモデルをメタがいつ持てるのかと問われると、「かなり近い将来」と回答。さらに、同社が「仕込んでいる」ものをユーザーは気に入るだろうと付け加えた。
メタはコメントを控えた。OpenAIはコメント要請に応じなかった。
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ワン氏のAI戦略推進
ワン氏の発言が重みを持つのは、メタがOpenAI、Google、Anthropicとの差を埋めるために巨額の投資を続けているためだ。
同社はチップ、データセンター、AI人材に投資してきたが、自社モデルが業界最先端にあると開発者や顧客に完全には印象づけられていない。
もしワン氏の評価が正しければ、Watermelonは マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg) 氏のAI戦略が成果を出し始めていることを示す最も明確な兆候となるだろう。ザッカーバーグ氏は昨年、AI戦略の責任者としてワン氏を任命し、AI部門を「Meta Superintelligence Labs」に改称した。
現在ワン氏は、TBDとして知られる精鋭AI研究チームのほか、最近のハードウェア強化を含むその他のAIプロジェクトも統括している。
メタはトップクラスのAI研究者に対し、1人あたり数億ドル規模のオファーを提示してきたと、Business Insider は以前報じている。
こうした採用攻勢は、メタがインフラ投資を引き上げる中で行われている。同社は今年、投資家に対し、チップやデータセンター、その他インフラに1,250億~1,450億ドルを投じる見通しだと説明した。これは、従来の1,150億~1,350億ドルという見通しからの上方修正である。
メタが最後に大きくモデルを前進させたのは4月で、そのときにMuse Sparkをリリースした。このモデルはベンチマークで良好な成績を収めたものの、OpenAIやAnthropic を凌駕するには至らず、WatermelonがメタのフロンティアAIへの野心を測る次の大きな試金石となっている。





