Grok 4.5、エージェントAI評価でFable 5とOpus 4.8を上回り スコア51.4%で首位に

Grok 4.5、エージェントAI評価でFable 5とOpus 4.8を上回り スコア51.4%で首位に

Grok 4.5が独立系ベンチマークで首位を獲得し、イーロン・マスク氏が掲げる「高性能かつ低コスト」という主張に新たな裏付けを与えた。

注目ポイント

  • Grok 4.5はAutomationBench-AAで51.4%を記録し、2つのClaudeモデルを上回った。
  • 1タスク当たりのコストは0.34ドルと、Anthropicの競合モデルより大幅に安価だった。
  • 一方でルール違反率が高く、エンタープライズ向けエージェント導入にはリスクが残る。

Grokのベンチマーク結果

調査会社Artificial Analysisレポートで、Grok 4.5がAutomationBench-AAにおいて51.4%を記録し、Claude Fable 5の48.6%、Claude Opus 4.8の48.5%を上回ったと明らかにした。1タスク当たりの推定コストは0.34ドルで、Fable 5の1.35ドル、Opus 4.8の1.46ドルを大きく下回る。

この結果により、「Grok 4.5はOpusクラスの性能を持ち、より高速かつ低コストで動作する」というマスク氏の主張に、第三者による検証データが加わったかたちだ。SpaceXAIは今週、約1.5兆パラメータのV9基盤モデルと社内評価をベースにGrok 4.5を一般公開した。

AutomationBench-AAは、GmailSlackSalesforceHubSpotなど40種のシミュレートされたアプリ上で、657のタスクを通じてエージェント性能を測定する。評価は、AIエージェントがガードレール(安全・コンプライアンス上の制約)を破ることなく、どこまで目標を達成できるかを重視しており、Artificial Analysisはベンチマーク汚染を避けるためタスク内容を非公開としている。

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マスク氏の「大胆な主張」を検証

Artificial Analysisによると、Grok 4.5は1タスクあたり出力トークン数が約8,000と、Opus 4.8のおよそ4分の1にとどまった。「1タスク当たりの総トークン使用量は0.44Mで、リーダーボードの中でも最も低い水準にある」と同社は指摘し、低コストの背景にはモデルの効率性とトークンプライシングの両方があると分析している。

成果指標を見ると、Grok 4.5はタスク目的の79.9%を達成し、そのうち21.9%のタスクで完全な成功を収めた。最も難度が高いとされる金融ドメインでは、Grok 4.5が71%とトップで、Fable 5の64%、Opus 4.8の62%を上回った。

一方で弱点はコンプライアンスだ。Grok 4.5は1タスクあたり平均0.63件のガードレール違反を記録し、Opus 4.8の0.55件やGoogleのGemini 3.5 Flashの0.46件を上回った。実運用の金融システム周辺でエージェントを活用する企業にとって、この差は無視できない。

マスク氏はローンチ時のメッセージで、「すべてのベンチマークを圧倒する」というよりも、コスト・速度・性能の実務的なトレードオフに焦点を当てていた。今回の評価でGrok 4.5は価格と処理効率の優位性について外部検証を得たものの、ガードレール違反の多さが示す通り、大企業による本格採用の鍵を握るのは、依然として信頼性と運用上の安全性になりそうだ。

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