Monad (MON) のネットワークにロックされた資産総額(TVL)は、8月10日に8億6,864万ドルと過去最高を記録した。ただし、足元の買い需要は力強さを欠いており、直近の上昇局面は依然として明確な裏付けを欠いている。
注目ポイント
- MonadのTVLは一時8億6,864万ドルまで上昇後、8億5,678万ドルへ小幅に後退。
- ステーブルコイン供給は6億7,007万ドル超に拡大し、MONへ回り得る資金余力は増加。
- ネットフローやアキュムレーション指標は弱く、ADX=15と買いの確信度は依然限定的。
Monad、TVLは過去最高水準に
Monadの総ロック資産(TVL)は前日から積み上がり、一時8億6,864万ドルまで上昇。その後は8億5,678万ドルへとやや押し戻されたものの、ネットワークに流入する資本が増勢にあることを示している。
一方で、MON価格のチャート構造はなお決着していない。ネットワーク上のステーブルコイン時価総額も日中高値ベースで6億7,007万ドル超まで拡大した。ステーブルコイン残高の増加はエコシステム全体のデプロイ可能な流動性を押し上げ得るが、その全てがMONに振り向けられる保証はない。
現状のMONは、下向きのレジスタンスラインと水平サポートに挟まれた「強気型トライアングル」とみられるレンジ内で推移している。上値抵抗を明確に突破できれば一段高への余地が生まれる一方、下値支持を割り込めば、直近安値更新リスクが高まる構図だ。
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MON需要はなお試される局面
オンチェーン資本の増勢に対し、MON現物への実需は追い付いていない。直近24時間のネットフローは、需要が供給を上回った額でわずか53万420ドルにとどまり、過去15日間の累計でも伸びは143万ドル程度にとどまった。
このため、テクニカル上の「上放れ」シナリオが現実味を増すには、よりはっきりとした買いの厚みが必要となる。現物需要が盛り上がらないままでは、ネットワークの流動性が拡大しても、MON価格は現在のレンジに押し込められ続ける可能性がある。
テクニカル指標も「期待先行」に留まる。
TradingViewのデータによれば、アキュムレーション/ディストリビューション(A/D)ラインは加重出来高ベースでマイナス7億4,500万と深くマイナス圏にあり、トレンドの強さを示す平均方向性指数(ADX)は上向きつつも依然15にとどまっている。
一般的にADXが25を超えるとトレンドの勢いが強いとみなされるが、足元の水準はモメンタムがなお限定的であることを示唆する。A/D指標がマイナス圏に沈んでいることは、直近の出来高の多くを売り手が主導してきたことを意味する。
過去15日間でMONが積み上げた純需要はわずか143万ドルに過ぎず、ディストリビューションは一貫して深いマイナスを維持している。この需給のミスマッチこそが、TVLとステーブルコイン供給が過去最高水準にあるにもかかわらず、MON価格が持続的な上昇トレンドに移行できていない背景だ。





