暗号資産アナリストのChartNerdは、2017年の強気相場で見られた歴史的パターンが現在のサイクルで再現されれば、XRP が急騰する可能性があると見ている。この予測は、アルトコインの3カ月指数平滑移動平均線（EMA）とステーブルコインの台頭に関わる特定のテクニカルセットアップに基づいている。
何が起きたのか：テクニカルパターン分析
ChartNerdはXポストで詳細を解説し、2017年の上昇局面では、XRPは3カ月間のもみ合い期間を経て3カ月20EMAを再テストするまで下落した後、25倍まで急騰したと指摘した。アナリストは、現在進行中の2025年強気サイクルでも同一のセットアップが形成されているとし、XRPは昨年ブレイクアウトを完了し、現在は3カ月20EMAの再テストに向かう類似の3カ月クーリングフェーズに入っていると述べた。
アナリストは、想定水準までの上昇は「ブローオフトップ（吹き上げの天井）」シナリオに相当すると明言した。ChartNerdは、2021年の下値切り上げの高値が2017年の月足終値高値と一致し、さらにSECによる訴訟が前回サイクルにおけるXRP価格を抑圧したとされるタイミングと重なった点を引用した。
強気シナリオは、XRPが3カ月20EMA（1.20ドル）を下回ってクローズした場合には無効になるとアナリストは見ている。
関連記事: November Ethereum Trading Volume Reaches $375 Billion, Still Far Behind August Peak
ChartNerdはピーク候補として8ドル、13ドル、27ドルを挙げており、いずれもトークンにとって新たな史上最高値となる水準だ。暗号アナリストのEgrag Cryptoも以前、2017年の値動きをなぞる形になれば、XRPは27ドルに到達し得るとの類似予測を示していた。
なぜ重要か：機関投資家のモメンタム構築
マーケット評論家のMilk Roadは、XRPの上昇余地を支えるファンダメンタル面の進展を指摘している。Rippleの**RLUSD** ステーブルコインは、同社がローンチしてきたほぼすべてのステーブルコインの中で最速クラスのペースで時価総額10億ドルを突破したと、同プラットフォームは伝えている。
アブダビのADGMは、RLUSDを機関向け担保として承認し、規制された形での資本フロー経路を開いた。Milk Roadは、この進展が直近数カ月では例を見ない規模の機関マネー流入を引き起こす可能性があると示唆しつつ、米国の現物ETFが引き続きXRPエコシステムに資本を呼び込んでいると付け加えた。
次に読む: CoinShares Abandons XRP, Solana ETF Plans Despite Robust Market Demand