Aster (ASTER) は3月のメインネットローンチを前に上昇しているが、CoinMarketCap フォーラムのコミュニティアナリストたちは、2月17日に予定されている供給アンロック後もトークンのモメンタムが維持できるかどうかで意見が分かれている。流通に出るトークン数は7,800万〜1億6,400万枚と試算されている。
何が起きているのか:メインネット期待の上昇とアンロック懸念の衝突
Aster Chain のレイヤー1メインネットは3月にローンチ予定で、この発表を受けてASTERはここ数日で0.70ドルを突破し、過去1週間で30%以上の上昇となっている。仮想通貨全体の市場が下落傾向にある中での上昇だ。取引量とアクティブアドレスも増加しており、トークンの24時間先物取引量は7億7,500万ドル超、時価総額は17億3,000万ドル前後となっている。
しかし、2月17日のトークンアンロックが不安要因となっている。
CoinMarketCapフォーラムのアナリスト CryptoAnu は、このときに解放されるトークン数を7,848万ASTERと見積もり、総供給量の約0.98%、評価額は約5,600万ドルと試算している。一方でアナリストの MonoCoin は、はるかに大きい1億6,467万トークン、約1億1,500万ドル相当という数字を挙げ、一夜にして流通供給量が約6.6%増える可能性を指摘している。
MonoCoinはまた、ステーキングのローンチが遅れていると警鐘を鳴らした。ステーキング機能はメインネット稼働と同時ではなく、第2四半期に先送りされており、保有者がトークンをロックする短期的な利回りインセンティブが当面存在しないと指摘している。
3人目のアナリスト Eko_crypto_ は、投稿の中で、このラリーの持続性は、ローンチ後にプロジェクトがオンチェーン指標をどこまで実現できるかに完全に依存していると主張した。具体的には、アクティブアドレス、有意な取引量、TVL(預かり資産)、実際に機能するアプリケーションなどだ。
「実際の利用があれば、資本はとどまる」と同氏は書いている。「期待だけだった場合、『材料出尽くし』で売られるリスクが高まる。」
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なぜ重要なのか:供給ショック vs ナラティブの勢い
ASTERは依然として過去最高値の約2.41ドルを大きく下回っているものの、足元の下落局面では多くのアルトコインよりも価格を維持しており、ここから上昇を続ける余地も、より急激な反落の余地も残されている。メインネットへの期待とアンロック圧力の綱引きは、クリプト市場で繰り返し見られるパターンを映し出している。すなわち、イベント前のラリーで個人投資家が参入したタイミングで、初期投資家が流動性のあるトークンにアクセスできるようになる構図だ。
ショートポジションを保有していると明かしたMonoCoinは、現在の値動きを「2月17日のアンロック組のためのイグジット・リクイディティ(出口流動性)」と表現し、0.76ドル付近で57.3%もの上ヒゲを付けたことを、内部関係者がすでに売り始めている証拠だと指摘した。
CoinMarketCapのアナリスト CryptomsHQ はより慎重な見方を示し、投稿の中で、取引量とアクティブアドレスの動きから、単なる投機を超えた実需がうかがえるとしつつも、トークンアンロックとローンチ前後の利確によって調整局面が生じる可能性を認めている。
出来高をめぐる状況も、さらなる不確実性を生んでいる。
Coinglass は最近、パーペチュアル型分散型取引所の24時間比較レポートを公表し、Hyperliquid、Aster、Lighter などのプラットフォームで報告されている取引活動が、実際の市場需要を反映しているのか、それともインセンティブ主導の操作なのかという疑問を投げかけた。Asterは27億6,000万ドルの出来高に対し、清算額はわずか720万ドルにとどまり、この比率はオーガニックなヘッジ需要と整合的ではない可能性があるとCoinglassは指摘している。
同社は、高い報告出来高と低い清算額の組み合わせは、マーケットメイカーによるループ取引やポイントファーミングを示唆している可能性があると示し、主要指標間の整合性という点ではHyperliquidの方が強く、一部競合の出来高の質はさらなる検証が必要だと結論づけた。
ステーキングやガバナンス、株式パーペチュアルなどのシンセティック商品拡充を含む、Asterのより長期的な2026年ロードマップは、計画通りに実行されれば中長期的な下支え要因になりうる。しかし、今後5日間は、今回のラリーに本当に持続力があるのかを試す局面となる。



