Ethereum は12月16日に3,000ドルを割り込み、トレーダーはレンジ相場の中で暗号資産の短期的な方向性を見極めようとしている。時価総額で2番目に大きいデジタル資産であるイーサリアムは、今後の反発が実現するか、あるいは 2,840ドル方向へのさらなる下落が続くか を左右しうるテクニカルなレジスタンス水準に直面している。
何が起きたのか:価格が重要なテクニカル水準を割り込む
イーサリアムの価格は、テクニカルアナリストが注視していた3,000ドルのサポート水準を割り込み、約3,175ドル近辺から約5%下落した。
暗号資産は2,916ドルまで下落した後、直近の下落幅に対する23.6%フィボナッチ・リトレースメント水準を下回る水準でのレンジ相場に入った。
現在は3,000ドルと100時間単純移動平均線の両方を下回って取引されている。時間足チャートでは、3,120ドル付近にレジスタンスを持つ下降トレンドラインが形成されている。
価格推移は、同様の下落圧力を受けた Bitcoin の最近の動きとよく似ている。この下落により、イーサリアムは3,120ドルおよび3,050ドルを下抜け、2,916ドルの安値に到達した。
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なぜ重要か:テクニカル指標が方向性を示唆
テクニカル指標は、イーサリアムの直近の値動きについてまちまちの見通しを示している。
MACD(移動平均収束拡散指標)は弱気ゾーンでモメンタムの拡大を示している一方、RSI(相対力指数)は50を下回っており、一般的に強気と弱気の分岐点と解釈される中立域を割り込んでいる。
反発シナリオは、イーサリアムが2,980ドルのレジスタンス水準を奪還できるかどうかにかかっている。
この水準を明確に上抜ければ、3,050ドルと直近の下落幅に対する50%フィボナッチ・リトレースメントが次のターゲットとなる。上昇が続けば3,080ドル方向への伸長が見込まれ、3,120ドルの追加レジスタンスは、3,175ドルや3,200ドルへの上値余地を開く重要なブレイクアウト水準となりうる。
一方で、2,980ドルのレジスタンスを突破できない場合は、さらなる下落を招く可能性がある。最初のサポートは2,950ドル付近にあり、その下には主要サポートとして2,920ドルが控えている。2,920ドルを明確に割り込めば、売り圧力が強まり2,880ドル方向への下落が加速する公算が大きく、その後のサポートゾーンとして2,840ドルおよび2,800ドルが意識される。
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