ソラナETF、需要が約7倍に急増 過去のピークは20%超の調整リスクを示唆

Luke Angell
Luke AngellAug, 28 2026 16:01
Money moving into Solana ETFs led by Bitwise as crypto funds draw $1.3 billion before the Senate CLARITY Act vote (Image: Shutterstock)
Money moving into Solana ETFs led by Bitwise as crypto funds draw $1.3 billion before the Senate CLARITY Act vote (Image: Shutterstock)

ソラナ (SOL) 現物ETFへの需要が8月27日に急拡大した。ただし、これを上回る過去2回の大口流入局面の後には、いずれも20%超の下落が発生している。

主なポイント

  • ソラナ現物ETFは8月27日に6089万1000ドルの資金流入を記録、設定来で3番目に大きい1日となった。
  • 2025年に記録した、これを上回る2回の流入はいずれも、その後2週間以内に20%以上の下落に先行した。
  • ネットワーク手数料、DeFi預かり資産(TVL)、現実資産のトークン化残高は、当時よりも改善しており、下支え要因となっている。

ソラナETFへの資金流入動向

米国上場のソラナ現物ETFには8月27日、ネットで6089万1000ドルの資金が流入した。前営業日の約7倍に相当し、2025年11月3日以来で最も強い需要となった。BeInCryptoSoSoValueのデータを引用して報じた。

ETFの売買代金も倍増超となる1億9682万ドルに拡大。累計資金流入額は4.83%増の13億2200万ドルに達した。

この日、Bitwiseが運用する「BSOL」が流入全体の約66%を占めたものの、9本中5本のソラナETFに資金が入り込んだ格好だ。

もっとも、この「好記録」は警戒シグナルともなりうる。ソラナETFは2025年10月28日に6945万ドルの流入を記録した後、7日以内に20.1%、1カ月以内には27.5%の下落に見舞われた。同年11月3日に7005万ドルが流入した局面でも、その後2週間で21.1%下落している。

事例は2回と統計的には十分とは言えず、2025年末は暗号資産市場全体が軟調だった点にも留意が必要だが、大口流入が短期天井となりやすいパターンは無視できない。

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バナルジー氏のネットワーク分析

オンチェーン分析を手がけるアナンダ・バナルジー氏は、今回の上昇局面は、過去の大口流入時と比べてネットワーク面の支えが厚いと指摘する。

現実資産(RWA)のトークン化残高は8月25日に過去最高の41億6700万ドルに達し、保有アドレス数も30日間で12.12%増加した。月間ネットワーク手数料収入は37.29%増加し、DeFiの預かり資産(TVL)は24.36%増の59億6000万ドルに拡大。分散型取引所(DEX)におけるソラナのシェアも31.16%まで上昇している。

処理能力も向上している。最大ブロックサイズは7月に66%引き上げられたほか、MoneyGramの法定通貨レールは現在170カ国超をカバーし、オン/オフランプ体制が整いつつある。

一方で、依然として弱いシグナルも残る。ステーブルコイン供給量は30日間で0.59%増にとどまる中、SOL価格は46.3%上昇しており、資金流入の一部はレバレッジや投機マネーによる可能性がある。

週次アクティブアドレス数は7.23%減少。Binanceにおけるテイカーの買い/売り比率は0.907と、買いよりも売りのほうが積極的であることを示している。

未決済建玉(オープン・インタレスト)はドル建てで62.19%増加したが、SOL建てでは10.34%の増加にとどまり、建玉拡大というより価格上昇に伴う評価額増の寄与が大きいと読み取れる。

そのため、デリバティブ市場の動向から、強い確信を伴う強気ポジションが構築されていると断定するのは難しい。

現在SOLは8月16日から49.35%上昇し、107ドル近辺で推移している。テクニカル面では、109.39ドルが上値抵抗として意識され、105.98ドルと101.77ドルがサポート水準となる。94.95ドルを明確に割り込めば、強気シナリオは崩れやすくなる。

約46%の月間上昇を経て、ソラナは2025年の大口ETF流入時と同様の、高値警戒ゾーンに再び近づきつつある。

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ルーク・エンジェルは、イエロー・メディアの特派員であり、20年以上にわたりテクノロジーおよびメディア事業の構築と成長に携わってきたデジタルビジネスのエグゼクティブ兼起業家です。そのうち6年間は、Web3と暗号資産分野の最前線で活動してきました。彼は、Web3、AI、先端テクノロジー、そしてテクノロジー・ビジネス・デジタル文化が交差する領域について執筆しています。

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