XRP 価格は1.90ドルを上回る回復を試みたものの、1.95ドル付近で抵抗に直面し、強気のモメンタムが今後の上昇を維持できるかどうかに疑問が生じている。現在、このデジタル資産は100時間単純移動平均線の上で推移しており、今後の次の方向性を決定し得るテクニカルパターンを形成している。
何が起きたのか:回復の失速
XRP 価格は、1.77ドルのスイング安値から上昇し、1.88ドルおよび1.90ドルのレジスタンス水準を突破した。この動きは、暗号資産市場全体の強さを反映したものとなった。
上昇により価格は1.942ドルを上回り、1.9578ドルの日中高値に到達したものの、その後売り圧力に見舞われた。
その後の調整で、1.770ドルから1.9578ドルまでの上昇幅に対する23.6%フィボナッチ・リトレースメント水準を下回った。XRP は現在も1.90ドルおよび100時間単純移動平均線の上で取引されており、1.940ドル付近にレジスタンスを示す下降チャネルまたはフラッグパターンが1時間足チャート上で形成されている。
1.9550ドルを明確に上抜けることができれば、価格は心理的な節目である2.00ドルに向けて押し上げられる可能性がある。さらに上昇が進めば、2.050ドル、2.120ドル、2.150ドル付近のレジスタンスゾーンを試す展開となるだろう。
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なぜ重要なのか:テクニカル上の分岐点
現在の値動きにより、XRP はテクニカル指標が強気のモメンタムの弱まりを示す重要な局面に位置している。
1時間足のMACDは強気ゾーンでの上昇ペース鈍化を示しており、一方で相対力指数(RSI)は50付近にとどまり、買われ過ぎでも売られ過ぎでもない状態を示している。
1.9550ドルのレジスタンスを突破できない場合、新たな下落が始まり、まず1.90ドル付近が初期サポートとして意識される可能性がある。
その後、上昇幅の50%フィボナッチ・リトレースメント水準にあたる1.8650ドルを割り込むと、1.8420ドルのサポートが試されることになり、さらに下方では1.80ドルおよび1.7750ドル付近まで下落が拡大するリスクもある。
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