上院農業委員会は木曜日、暗号資産市場の制度設計法案を党派ラインに沿う12対11で採決し可決したが、民主党側が大統領であるドナルド・トランプ氏の暗号資産事業を重大な利益相反だと主張し、亀裂が生じている。
共和党は、民主党の支持なしに商品先物取引委員会(CFTC)の監督権限を拡大する法案を押し通したが、本会議で可決するには60票が必要となるため、最終的な成立には不透明感が残る。
党派の対立は、ブルームバーグが、トランプ氏がWorld Liberty Financialとマイニング企業American Bitcoin(持分20%)を通じて、過去1年で14億ドル相当の暗号資産を新たに築いたと試算したことをきっかけに顕在化した。
何が起きたのか
上院議員コリー・ブッカー氏は、11月までは共和党と民主党が超党派法案に向けて建設的な交渉を続けていたものの、休暇明けに理由の説明もなく協議が打ち切られたと述べた。
トランプ氏のビジネス上の利害関係に対処する修正案は木曜日、党派ラインに沿う採決で否決された。これに対し、上院議員マイケル・ベネット氏は、この問題は「我々の民主主義の核心に触れる」と主張した。
委員長のジョン・ブーズマン氏は懸念を認めつつも、選挙で選ばれた公職者とその家族をめぐる利益相反は、農業委員会の所掌を超え、より幅広い議論が必要だと述べた。
この法案は、CFTCに暗号資産に関するより広範な監督権限を与えるとともに、分散型金融(DeFi)の開発者が、規制された金融仲介機関として扱われることから保護する内容となっている。
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今後の行方は不透明
上院銀行委員会は、両法案を一本化して本会議で採決する前に、自らの版の法案を先に可決させなければならない。本会議での可決には超党派の支持が必要となる。
しかしこのプロセスは、トークン化株式の扱い、DeFiへの制約、規制当局間の管轄区分、ステーブルコイン報酬の制限などを巡る懸念から、Coinbaseが1月に銀行委員会案への支持を撤回したことで、複雑さを増している。
Coinbaseの撤回と、その後の採決延期を受け、銀行委員会は次回のマークアップ(修正・採決)公聴会の日程をまだ設定していない。
農業委員会の共和党主導の法案が、必要な民主党の支持を得られるかは依然不透明だ。連邦機関によって規制される家族企業と、大統領権限との間の利益相反をめぐる疑念が続くなか、トランプ氏の暗号資産ビジネスへの監視は強まっている。
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