フォワード・インダストリーズ(Forward Industries)は、保有するソラナ(Solana) (SOL)資産の評価損などを計上した結果、2026会計年度第3四半期(Q3)に6960万ドルの純損失を計上した。一方で、SOLの保有量および希薄化後1株当たりSOLはともに増加している。
重要ポイント
- 当四半期にデジタル資産で4980万ドルの評価損、別途1,520万ドルの減損損失を計上。
- 6月30日時点のSOL保有残高は755万2,698SOLに達し、希薄化後1株当たりSOLは前四半期比9%増の0.0730SOL。
- 売上高は主にステーキング収益やトレジャリー運用益の寄与で、前年同期の約4倍超となる1,080万ドルに拡大。
ソラナ評価損の影響
フォワード・インダストリーズは、ソラナ資産の公正価値の下落が、第3四半期の純損益が6960万ドルの赤字(1株当たり0.80ドルの損失)に転落した主因だと説明した。同社はデジタル資産で4,980万ドルの評価損、さらに1,520万ドルの減損損失を計上している。
これらは米国会計基準(US GAAP)に基づく会計上の処理であり、実際の売却損やキャッシュアウトフローを伴うものではない。一方、売上高は前年同期の250万ドルから1,080万ドルへと大きく伸長し、その大半はステーキング収益やその他トレジャリー関連収入によるものだった。
同社のトレジャリーは、当四半期中の追加取得およびステーキングを通じて50万8,618SOL増加し、6月30日時点でSOLおよびSOL相当分を合わせた保有残高は755万2,698SOLとなった。
また、自社株買いも進め、当四半期中に普通株256万1,376株を取得し発行済株数を削減した。同社株は6月29日付でラッセル2000およびラッセル3000指数に採用されている。
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フォワード・インダストリーズの見通し
期末後もソラナ買い増しは継続しており、8月3日時点のSOLおよびSOL相当保有残高は780万7,022SOLに増加。希薄化後1株当たりSOLは約0.0754SOLまで切り上がった。フォワード・インダストリーズの会長である**カイル・サマニ(Kyle Samani)**氏は、暗号資産市場のボラティリティが高い中でも、規模の大きなトレジャリーが同社の競争優位だとの認識を示した。
サマニ氏は「デジタル資産市場のボラティリティが続いているにもかかわらず、フォワードの恒久的な資本基盤は……1株当たりSOLの成長につながる大きな機会を提供していると考えている」と述べた。同社は保有するSOLのほぼすべてをステーキングに回しており、当四半期だけで約10万6,000SOLのステーキング報酬を獲得。2025年9月以降の累計報酬は約30万SOLに達した。
フォワード・インダストリーズの株価は、8月12日の通常取引を4.40ドル(前日比2.8%高)で終えた後、決算発表を受けた時間外取引で1.36%安の4.34ドルまで反落した。
なお、今回の6960万ドルの赤字は、ソラナ価格の大幅下落により多額の会計損失を計上した前四半期の2億8,310万ドルの赤字と比べれば大幅に縮小している。この比較から、同社の報告ベースの業績が、暗号資産トレジャリーの時価に大きく左右される構造であることが浮き彫りになった。





