前回の分析から、大きく状況が変わったわけではありません。ご存じのように、私は依然として弱気目線で見ており、「6万7,000ドルを上抜けできない限り、ビットコイン (BTC)はおそらく6万ドル付近へ戻るだろう」と述べてきました。
また、私の見立ては主にテクニカル分析とサイコトレーディングに基づいていることもご存じだと思います。相場構造はほとんど変わっていないため、新たに分析すべき材料は多くありませんが、ひとつお伝えしたいことがあります。
もしサイクルが想定どおりに進行するなら、弱気相場はまだおよそ50日ほど残っています。
ここしばらく、BTCは6万〜6万5,000ドルのレンジ内で横ばい推移を続けています。
なぜでしょうか?
理由は単純で、現在は「蓄積(アキュムレーション)フェーズ」にあるからです。つまり、底を形成しているか、底にかなり近づいている段階だということです。レンジを一時的に割り込むような最終的な下ヒゲ(ロスカット誘発のスパイク)が出たあと、徐々に上昇へ転じていく可能性もあります。
日足で見ると、約6万2,000ドル付近がしっかりとサポートとして機能しており、一方で6万5,000〜6万7,000ドルのゾーンがレジスタンスとして意識され続けています。
では、これは強気相場入りを意味するのでしょうか?
いいえ。まだそこまではいきません。
依然として弱気相場の中にいます。ただし、もしこれまでの歴史とサイクルが繰り返されるのであれば、残された時間はそれほど多くないかもしれません。
さらに、今は夏場であり、市場参加者が減りやすく、ボラティリティも低下しがちな時期であることも忘れてはいけません。
しかし、まさにこれこそが「蓄積フェーズ」の典型的な姿でもあります。
蓄積期には、強い上昇が途切れなく続くような値動きは通常あまり見られません。蓄積が完了し、市場がついにこの価格帯から抜け出すと、その後は数年単位で、あるいは二度と同じ価格帯に戻ってこない可能性も十分にあります。
そのため、私にとっては6万5,000ドル未満のすべてのゾーンが、段階的にドルコスト平均法(DCA)で仕込んでいくエリアです。
多くの投資家は、さらに安い価格を延々と待ち続けることにやがて疲れてしまうでしょう。そして市場が本格的に動き出したとき、その「我慢」は一気にFOMO(安いときに買わなかったことを後悔し、機会を逃すことへの恐怖)へと変わりかねません。

図1.BTC/USDT 日足チャート。現在の保ち合いレンジと、6万5,000〜6万7,000ドルのレジスタンスゾーンを示しています。
チャート:BTC/USDT、日足(KuCoin / TradingView)。





