テザー(USDT)は2月6日、 免許を受けた金融機関向けにUSDTベースの決済システムを提供する t-0ネットワークへの出資を発表した。ステーブルコイン発行体である 同社は、投資額を開示していない。
この取引は、Gold.comとAnchorage Digitalへの合計2億5000万ドルの 個別投資を発表してから48時間以内に行われた。
t-0ネットワークは、銀行、マネーサービス事業者、フィンテック企業を 接続するバックエンド決済レイヤーとして機能している。各機関は プラットフォームを利用し、USDTを通じてクロスボーダー決済を調整し、 個々のトランザクションではなくネット残高を決済する仕組みだ。
プラットフォームは、ステーブルコインを活用したインフラを通じて 1200を超える決済コリドーをサポートしていると主張している。
投資の背景
テザーは、2025年に約100億ドルの利益を計上したとされており、 主に1850億ドル規模のUSDT供給を裏付ける米国債保有からの利息収入が 原資となっている(詳細)。
同社は、金融サービス、コモディティ、インフラなどの分野を対象とする 投資部門を通じて、これらの利益の投下を加速させている。
t-0ネットワークへの投資は、貴金属プラットフォームGold.comへの1億5000万ドル出資 と、Anchorage Digitalへの1億ドルの株式投資に続くものだ。
Anchorageは、テザーが米国市場向けに1月に立ち上げた、 連邦規制下のステーブルコインUSATの発行体を務めている。
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オペレーション上の論点
t-0ネットワークは、グローバルな台帳上でトランザクションを記録し、 その後メンバー機関間の残高を精算する、ノンカストディアルの インフラレイヤーとして機能する。各機関はローカル通貨で支払いや 受け取りを行い、クロスボーダー部分の決済をUSDTが担う形だ。
プラットフォーム側は、従来のコルレス銀行ネットワークと比べて、 為替リスクを抑えつつほぼ即時の決済を実現できると主張している。
公開情報は限られており、t-0ネットワークの実績、参加金融機関、 取扱いボリュームなどの詳細は明らかになっていない。同社ウェブサイト には一般的な機能説明が記載されているものの、既存パートナーシップや 各国・各地域での規制ライセンスに関する具体的な情報は乏しい。
テザーのCEOであるパオロ・アルドイーノ氏は、この投資について、 国際送金のための「高速で透明性が高く、グローバルにスケール可能な インフラ」を支援するものだと述べた。
「t-0ネットワークは、リアルタイム決済、コスト効率、 為替レートの透明性、グローバルな到達範囲を組み合わせることで、 国際決済の複雑さに直接対処します」と同氏は語った。
同社はこの取引を、暗号資産トレーディングや送金を超えたUSDTの 実利用ケースを拡大するという、より広範な戦略の一環として位置付けている。
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