イーロン・マスク氏が、**クラウドフレア(Cloudflare)**による 「非人間(マシン)トラフィックは今後5年で人間の1,000倍に達する」との見通しを 公に支持した。クラウドフレアの観測では、マシンによるトラフィックは 2026年5月時点ですでに人間を上回っている。
重要ポイント
- マスク氏は、クラウドフレアの予測は「正確」であり、AIエージェントの通信量は人間のインターネット利用をはるかに上回ると指摘。
- クラウドフレアCFOトーマス・ザイファート氏は、マシン活動の加速により、人間は「四捨五入で切り捨てられる程度の存在」になり得ると発言。
- HUMAN Security、Imperva、Fastlyのデータでも、自動化トラフィックがウェブ活動の大きな割合を占めていることが確認されている。
マスク氏のAIトラフィック見通し
マスク氏は8月9日、Xへの投稿で 「AIエージェントによるインターネットトラフィックは、人間による利用を“明らかに” 大きく上回ることになる。議論の余地はない。 クラウドフレアの予測は正しい」と述べた。
この発言は、クラウドフレアの最高財務責任者(CFO)トーマス・ザイファート氏が 第2四半期決算説明会で示した見通しを支持するものだ。内容は The Register が報じている。
ザイファート氏は、現在のトレンドが続けば、非人間トラフィックは 5年以内に人間の1,000倍規模に達し得ると説明。 「このトレンドが続くなら、5年後には非人間トラフィックは人間の最大1,000倍になる」 とし、マシントラフィックの急拡大により、人間はインターネット上では 「四捨五入で切り捨てられる程度の存在になってしまう」と表現した。
クラウドフレアは当初、マシン生成トラフィックが人間の通信量を上回るのは 2027年と見込んでいたが、自社の計測では、その「クロスオーバー」は 2026年5月にすでに発生していたという。
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AIトラフィックをめぐるデータ
クラウドフレアの方向性は、独立系の調査でもおおむね裏付けられている。 もっとも、各社が対象とする「自動化活動」の定義や範囲には差がある。
HUMAN Security のレポートによると、2025年には自動化トラフィックが人間トラフィックの 8倍のペースで増加。AI駆動の月次トラフィック量は1〜12月のあいだに 187%拡大した。
同レポートは、AI駆動トラフィックの95%超が 小売・Eコマース、ストリーミング・メディア、 旅行・ホスピタリティ分野に集中していると指摘している。
一方、ARK Invest は別の試算で、2030年までにAIが世界のオンライン個人消費の25%に影響し、 約9兆ドル規模の民間消費を支える可能性があると見積もる。
すでにボットがウェブ活動の大きなシェアを握っていることを示す調査も多い。 Imperva は、2025年時点で自動化トラフィックが全ウェブトラフィックの 53%超を占めていたと報告。
また、Fastly は2026年1月のリクエストの49%がボットによるもので、そのうち99%を 望ましくない、あるいは正当性の検証が困難なトラフィックとして分類している。
これらのデータを時系列で見ると、マスク氏が8月9日に支持表明する以前から、 力学は急速に変化していたことが分かる。Impervaの2025年データでは すでにボットが過半を占め、Fastlyは2026年1月時点で人間とほぼ拮抗、 そしてクラウドフレアは2026年5月にマシンが人間を上回ったと結論付けた。





