パベル・デュロフ氏は、Toncoinのネイティブトークン (TON) を、2018年当時の元の名称である**グラム(Gram)**に戻すと発表し、このニュースを受けてコインは約10%上昇した。
重要ポイント:
- デュロフ氏は、Toncoinのトークンが2018年に使っていた「グラム」というラベルを復活させる。
- この変更は7段階ロードマップのうちの第4段階であり、トークンスワップは不要。
- コイン価格は約10%上昇し、この春の買収劇から始まった反発局面がさらに延長された。
テレグラムの「グラム」復活
デュロフ氏は、Xへの投稿でこの切り替えを確認し、自身が8年前に立ち上げたプロジェクトへの「里帰り」と位置づけた。**テレグラム(Telegram)**は、ネットワークの2018年のオリジナルホワイトペーパーで示された、最初のブロックチェーントークンに「グラム」という名称を採用していた。このラベルは規制当局との衝突を経て姿を消し、その後、騒動が一段落したのちに資産は「Toncoin」という名前で再登場した。
引き継ぎ作業にはおよそ3週間を要する見込みで、対象はブランド名のみだ。保有者はトークンスワップを行う必要はなく、残高、ステーキング、DeFiポジションはそのまま維持される。
ブロックチェーン自体の名称は「TON」のまま変わらない。
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ロードマップと原点回帰
このリブランディングは、デュロフ氏の「Make TON Great Again」計画における7段階中の第4段階として位置づけられており、チェーンをほぼ手数料ゼロの決済レイヤーへと進化させる取り組みの一環だ。これまでの施策では、ブロックタイムを約2.5秒から0.5秒未満に短縮し、手数料も約6分の1に引き下げた。テレグラムは数百万トークンをステーキングしてネットワーク最大のバリデーターの役割も引き受け、この変化は一部の分散化原理主義者を不安にさせている。
デュロフ氏は今回の決定を、感傷的かつ戦略的な一手として打ち出し、ノスタルジーを前面に押し出して説明した。「私たちは原点に立ち返り、新たな章を始めます」と彼は記している。「グラム」という名前は、テレグラムがおよそ10億人のユーザーを抱えるなか、決済機能、クリエイター向けツール、そして ton.org や TON Pay の大型アップグレードを進めていくうえで、認知度を一段と高める狙いがある。
価格と歴史
グラムには重い過去がある。テレグラムは2018年、このトークンのために17億ドルを調達したが、SECがこのトークンを未登録証券と認定したことを受け、2020年にセールを中止した。
同社は投資家に資金を返還し、1,850万ドルの罰金を支払い、コードをオープンソース化した。その後、コミュニティグループがこれを引き継ぎ、TON Foundationのもとでプロジェクトを復活させた。
直近の急騰は、コインにとって鮮明な巻き返しの一幕となっている。この春のデュロフ氏によるネットワーク「テイクオーバー」発表後、TONは約1.30ドル付近から出来高増加と新たなステーキング流入を伴いながら、約2.80ドルの高値まで上昇した。
それ以前、トークンは2024年6月に広範な暗号資産市場が過熱した局面で付けた8ドル超の高値から、その価値の大半を失っていた。
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