カルシ(Kalshi) は、新たな資金調達ラウンドについて協議しており、米国で規制を受けた予測市場プラットフォームとして、評価額が400億ドル(約4兆円超)に達する可能性がある。
重要ポイント
- カルシは早ければ2026年第3四半期にも新たな資金調達ラウンドをクローズする可能性がある。
- この協議は、企業評価220億ドルとなった10億ドルのシリーズFラウンドに続くもの。
- 規制圧力が強まるなかでも、プラットフォームの取引量は ポリマーケット(Polymarket) を依然として上回っている。
カルシの評価額
カルシは約400億ドルの評価額で新たな資本調達を行うべく投資家と交渉中であると、フィナンシャル・タイムズが、事情に詳しい関係者の話として6月24日に報じた。
このラウンドは早ければ第3四半期にもクローズ する可能性があるものの、同社は報道へのコメントを控えた。こうした協議は、コーチュー(Coatue) が主導し、評価額220億ドルとなった10億ドルのシリーズFラウンドをカルシが公表してから、わずか数週間後に行われている。
その前回ラウンドには、セコイア・キャピタル(Sequoia Capital)、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)、モルガン・スタンレー(Morgan Stanley) も参加した。これは同社の急速な再評価のさらなる一歩ともなった。カルシは、シリーズDラウンドで3億ドルを調達した2025年10月時点では、評価額は50億ドルだった。
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予測市場
この協議は、投資家需要がどれほど急速に予測市場へシフトしているかを示している。予測市場では、ユーザーが政治、経済、文化的なイベントに連動した契約を売買する。
カルシは、IPO(新規株式公開)の可能性について、投資銀行との初期的な協議も行っている。最高経営責任者(CEO)の タレク・マンスール(Tarek Mansour) は、同社がIPOを検討していることを認めているが、年内の実施はないとしている。
取引データはその検討を後押ししている。カルシは今月これまでに211億ドルの取引高を記録しており、一方でポリマーケットとその米国向けプラットフォームの合計は約97億ドルにとどまっていると、The Block は伝えている。
この差はここ数カ月で拡大している。カルシは 商品先物取引委員会(Commodity Futures Trading Commission) による連邦レベルの規制を受けているが、それでも予測市場に地域的な制限を設けようとする州規制当局との対立に直面している。
6月24日、カルシはイリノイ州を提訴した。同州の法案では、予測市場プラットフォームに対し州のライセンス取得を義務付け、イリノイ州居住者向けの特定のデジタル資産取引またはサービスに0.2%の手数料を課すことが求められているからだ。現在進行中の資金調達協議は、カルシが50億ドルと評価されていた2025年10月からの急激な成長をさらに押し上げることになる。同社の評価額は先月220億ドルへと引き上げられたばかりであり、新ラウンドがクローズすれば、そこから再びほぼ倍増する可能性がある。





