OpenAIは、元xAIのインフラ部門を率いたウダイ・ルッダラージュ氏を「CTO of Compute」に昇格させ、高度なフロンティアAIモデル向けに計算基盤をスケールさせる責任者に据えた。
要点
- ルッダラージュ氏はxAIからOpenAIに移籍して約1年で「CTO of Compute」に就任。
- チームはGPT-5.6の学習に用いられるコンピュート、ネットワーク、ストレージ、機械学習システムの拡張を進めているという。
- 経歴はAmazon Web Services、eBay、Robinhood、xAIのColossusプロジェクトを経て、現在のOpenAIに至る。
OpenAIのコンピュート戦略の拡大
The Times of Indiaの報道によると、ルッダラージュ氏はOpenAI入社から1年で昇格し、これまで率いてきたコンピュートオペレーションから、正式に「CTO of Compute」の肩書きを得た。
同氏は、チームがコンピュート能力を「迅速かつ高い信頼性で」オンライン化しつつ、コンピュート、ネットワーク、ストレージ、機械学習といった基盤レイヤーでの高度な設計・運用に取り組んできたと説明する。
こうした取り組みは、GPT-5.6を含むフロンティアモデルの学習を支えるものであり、OpenAIのインフラが拡大するほど難易度は増すと見ている。OpenAIの目標は「世界最大のコンピュートフットプリント」の構築であり、その範囲は分散システム、ハードウェア、製造、データセンターに加え、土木・機械・電気といった幅広いエンジニアリング領域にまで及ぶ。
関連記事: クーパー・フラッグの100万ドル新人カードが突きつける、クリプト版コレクティブル投資の正念場
ルッダラージュ氏のキャリア
ルッダラージュ氏はハイデラバードのChaitanya Bharathi Institute of Technologyでコンピューターサイエンスを専攻し、その後、ミネソタ大学ツインシティー校で修士号を取得。在学中にAmazon Web Servicesでインターンとして経験を積んだ。
その後、2013年から2018年までeBayで勤務し、続いてRobinhood、xAIでインフラエンジニアリングを主導。大規模AIトレーニングクラスターを支える物理・ソフトウエア両面のシステムに深く関わってきた経歴は、OpenAIのコンピュート拡張戦略の中核を担う人事と位置付けられる。
xAI退任時のメッセージで、同氏はイーロン・マスク氏に謝意を示し、Colossusプロジェクトに携わったことで「集中した実行力が何を成し得るかを学んだ」と振り返った。また、ジェンスン・フアン氏にも言及し、フアン氏がマスク氏とそのチームの達成能力を「特異なもの」と評してきた点を引用している。
昇格は、Colossusに携わった同氏がxAIを離れて約1年後のタイミングで実現したもので、大手AI企業間をまたぐインフラ人材として最も注目された移籍の一つとなった。
今回の起用により、同氏の経験は、OpenAIが次世代フロンティアモデル向けのコンピュートキャパシティを拡張していく取り組みに一層フォーカスされることになる。





