Terra Luna Classic (LUNC) は過去24時間で23.5%上昇し、およそ0.0001157ドルで取引されている。24時間取引高は2億3,860万ドルとなり、この価格帯のトークンとしては高水準だ。
価格変動の背景
LUNCの時価総額は約6億4,090万ドルで、時価総額ランキングでは88位前後に位置している。時価総額に対して2億3,860万ドルの出来高ということは、出来高比率が37%超であり、これは異例の高さだ。1日のうちに時価総額全体の相当部分が売買されたことを意味し、自然な需要というより投機的な売買の色彩が濃いといえる。
0.0001157ドルという価格は1セントにも満たない水準だ。LUNCの供給量は数兆トークンに及ぶ。コミュニティ主導のバーンが行われてきたとはいえ、流通供給量が依然として非常に多く、トークン単価を大きく押し下げている。
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背景:Terraエコシステム崩壊
LUNCを巡る文脈は、暗号資産の歴史の中でも特に劇的な出来事の一つだ。2022年5月、元のTerraエコシステムが崩壊した。
アルゴリズム型ステーブルコインであるTerraUSD(UST)はドルペッグを失った。ペッグ維持のための仕組みは、大量のLUNAトークンを新規発行することを要件としており、その結果ハイパーインフレが発生した。元のLUNAトークンは数日で約80ドルから1セント未満の水準まで暴落した。数十億ドル規模の価値が消失し、USTやLUNAを保有していた複数の暗号資産レンディング企業が、この損失により財務上の破綻リスクに直面した。
Terraform Labsの創業者Do Kwonはその後、国際的な捜査対象となり、後に詐欺容疑で米国へ身柄を引き渡された。この事件は、アルゴリズム型ステーブルコインのリスクを示す代表的事例として、規制当局の議論で頻繁に引用されている。
崩壊後、チェーンはフォークされた。元のチェーンはTerra Luna Classicとなり、トークン名はLUNCに変更された。一方で、新たなLUNAトークンを持つ新チェーンが立ち上げられた。クラシックチェーンは正式な開発組織ではなく、有志のコミュニティによって維持されている。
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バーンメカニズム
LUNCコミュニティは、2022年にトークンの莫大な供給量を長期的に減らす目的で、トランザクション・バーン税を導入した。オンチェーン取引ごとに少額のパーセンテージがバーンされ、これらのトークンは恒久的に流通から除外される。コミュニティ内ではバーン税率を巡る議論が繰り返されてきた。税率を高くすれば供給削減ペースは速まるが、取引コストも上昇し、利用を抑制してしまう可能性がある。
これまでにバーンされた総量は、全体供給から見ればごく一部に過ぎない。批判的な立場の人々は、現在のバーンペースでは有用な時間軸で価格に意味のある影響を与えるには遅すぎると主張する。一方で支持派は、この供給構造を前提とすると、継続的なデフレこそがトークンに希少性をもたらす唯一現実的な道だと反論している。
周期的な急騰を生む要因
LUNCは周期的なトレンドを形成しやすい。ガバナンス提案、バーン達成の節目、あるいは単にアルトコイン全体のローテーションなどが契機となり、投機的な買いが入る。出来高が急増し、トークンはトレンドリストに掲載され、さらに新たな買いを呼び込む。その後、上昇は失速し反落する。このパターンは2022年以降、何度も繰り返されてきた。
現在の上昇については、一次情報に基づく明確な起爆剤は確認されていない。CoinGeckoのトレンド入り自体がフィードバックループとなり、トレンドリストに載ることで再び出来高が増え、そのことが次のサイクルでもリスト入りを維持する要因となることが多い。
LUNCを監視するトレーダーは、同様の出来高スパイクの後に急速な反転が起きてきた過去の値動きに留意すべきだ。
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