AIエージェントが関与する決済件数が、XRP Ledger(XRPL)上で累計1,300万件を突破し、全体取引の約4分の1を占める水準に達した。RippleXでエンジニアリング部門を率いるアヨ・アキネレ(Ayo Akinyele)氏が明らかにした。
重要ポイント
- RippleXのアキネレ氏によれば、AIエージェントによるx402決済はXRPレジャー上で1,300万件超。
- エージェントによる決済はレジャー全体の約25%を占めるとの試算だが、現時点の金額規模はまだ小さい。
- 元Rippleプロダクト責任者のチャンドラー・ファン氏は、XRPやRLUSDを受け入れる現実世界の加盟店が今後増えると見込む。
XRPレジャーのAIエージェント決済
アキネレ氏は先週末、SNS「X」への投稿で、XRPレジャー上のエージェント主導のトランザクション(agentic transactions)が累計1,300万件超に達し、x402プロトコルを通じて決済を受け付ける加盟店が166社に上ると述べた。全体取引の約25%を占めるという比率について、具体的な算出方法や期間は示していない。
Rippleが支援するスタートアップt54が運営するトラッカーは、当時の時点で1,341万7,943件の決済を記録し、直近7日間の平均は1日あたり21万6,145件としていた。その後、同社の「XRPL AI Hub」では取引件数1,348万9,468件、加盟店168社、累計の決済額はおよそ6,982 XRPと12,010 Ripple USD(RLUSD)と公表。現在は件数がすでに1,360万件超に達している。
x402はもともとCoinbaseが開発した仕組みで、長らく利用されてこなかったHTTPステータスコード「402 Payment Required」を活用し、人間の都度承認を介さずにソフトウェアエージェントがデータ、コンピューティングパワーなどオンラインサービスの支払いを自動実行できるようにする。現在は標準仕様を管轄するx402 Foundationが運営しており、Rippleは同財団のプレミアメンバーとなっている。
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チャンドラー・ファン氏の見通し
Rippleの元プロダクトリードで、現在はt54の共同創業者でもあるチャンドラー・ファン(Chandler Fang)氏は、7月時点の約100万件から、今月には1,300万件超へと急増した点を指摘する。同氏は、今後の「次のフェーズ」として、より多くの実店舗や現実世界のサービスがオンチェーン化され、エージェントがXRPまたはRLUSDで支払い、t54のx402ファシリテーター経由で決済される姿を想定している。ただし、新たな提携先や具体的な目標時期については明らかにしていない。
アキネレ氏は自らの投稿を通じ、開発者コミュニティにも呼びかけた。すでにAIエージェントはAPIやデータ、コンピューティングリソースの支払いにXRPレジャーを活用しているとしたうえで、同レジャーの低手数料、即時性に近い決済スピード、AI関連ツール群の拡充をアピール。「1億件の決済到達は、想定より早く訪れるかもしれない」と強調した。
アキネレ氏の「1億件」予測と課題
現時点でカウントされている決済の多くは、少額・マイクロペイメントが中心とみられる。Rippleもt54も、1億件到達の具体的なタイムラインは設定しておらず、XRPL AI Hubのデータからは、独立した事業者による本番利用と、同一エージェントによる自動リクエストや実験的アプリケーションのトラフィックがどの程度含まれているかは判別できない。
7月時点でエージェント決済が約140万件だった際、それらが生み出したトランザクション手数料収入は合計で約280ドルにとどまっていた。
XRPレジャーが最初の100万件のエージェント決済を記録したのは7月8日。その後、アキネレ氏は同月末にメディアへ「1,000万件はすぐに突破するだろう」と語り、さらに「今後数年のうちに1億件に達する可能性もある」との見方を示していた。今回の最新コメントは、そのマイルストーンが当初想定より早まる可能性を示唆するものだ。
