LayerZero (ZRO) は、2026年秋にローンチ予定の新ブロックチェーン「Zero」が発表されたことを受け、2月11日のアジア早朝取引で約22%急騰し、4カ月ぶりの高値となる2.42ドルを付けた。これは、Citadel Securities と ARK Invest からの戦略的投資を背景としたもので、仮想通貨全体の市場が2%以上下落する中での逆行高となった。
何が起きたのか:機関投資家の支援でZROが上昇
LayerZero Labsは、分散型システムにおけるスケーラビリティの制約に対処することを目的としたブロックチェーンネットワーク「Zero」を発表した。
このネットワークは、ゼロ知識証明を用いてトランザクションの実行と検証を分離するヘテロジニアス(異種混在)アーキテクチャを採用しており、1ゾーンあたり毎秒最大200万トランザクション、手数料は最小0.000001ドルという性能をうたっている。
Zeroは、ストレージ、コンピュート、ネットワーキング、zkプロービングの4分野で、それぞれ「100倍のブレークスルー」を実現したと同社は説明している。
このブロックチェーンは2026年秋にローンチされる予定だ。
LayerZero Labs のCEOである Bryan Pellegrino 氏は、「Zeroのアーキテクチャは、業界のロードマップを少なくとも10年先に進めるものだ」と述べたうえで、「この技術によって、世界経済全体をオンチェーン化できると本気で考えている」と語った。
ローンチ計画の一環として、Citadel SecuritiesはLayerZeroと協力し、トレーディング、クリアリング、決済における応用可能性を検証するとともに、ZROへの戦略的投資も行っている。
ARK InvestはLayerZeroの株主となり、ZROトークンも購入した。また、創業者兼CEOの Cathie Wood 氏がプロジェクトのアドバイザリーボードに参加している。発表では、The Depository Trust & Clearing Corporation(DTCC)、Intercontinental Exchange(ICE)、Google Cloud との提携に加え、Tether Investments を通じた Tether からの最近の戦略的投資についても言及された。
記事執筆時点で、ZROは24時間出来高4億9,100万ドル、前日比410.60%増という高水準の取引が行われており、価格は2.27ドルで推移。CoinGecko のデイリー上昇率ランキング(上位300銘柄)では3位につけている。
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なぜ重要なのか:機関マネーとスケーリング技術の融合
トークン単位の暗号資産投資において、今回のような機関投資家の顔ぶれがそろうケースは珍しく、この発表の注目度を一段と高めている。伝統金融における最大手マーケットメイカーの一つである Citadel Securities が、ブロックチェーンベースの決済ワークフローを検証することは、大手トレーディング企業がオンチェーンインフラに関心を強めているシグナルと言える。
Wood氏がアドバイザリーボードに参加し、ARKがZROを直接購入している点は、単なるパッシブな配分を超えた強い確信を示している。
さらに、米国証券市場のインフラを支える DTCC と ICE が関与していることは、Zeroのスケーラビリティに関する主張に対する期待値を一段と押し上げている。ただし、2026年秋のローンチまではこれらの性能が実証されていない点には留意が必要だ。
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