Tether の最高技術責任者(CTO)Paolo Ardoino 氏は、外国の競合勢力が米ドルに代わる選択肢を模索する中で、 同社は金準備の支配的保有者かつアクティブトレーダーになると見込んでいると述べた。 彼はこれを、ドル後の世界においてテザーを事実上の「金の中央銀行」へと変貌させる動きだと表現した。
何が起きたのか:テザーの金戦略
Ardoino 氏は、テザーが世界の金市場での役割を拡大する計画であると 語り、 その背景として、米国の地政学的な競合国がドルに代わる金裏付けの通貨システムを構築する可能性が高いことを挙げた。
同氏によると、テザーは今後も実物の金に大きな収益を再投資し続ける方針で、 現在は週あたり約1〜2トンを購入しているという。
同社はこれまでに約140トンの金を蓄積しており、 堅牢なスイスの施設に保管されている。 これは、各国中央銀行以外では、上場投資信託(ETF)や商業銀行を含めても最大級の準備と報じられている。
貴金属価格が上昇する中、テザーの保有金の評価額は233億ドル超に達しており、 金価格はトロイオンスあたり約5,234ドル近辺で取引されている。
テザーは、単に実物準備として金を保有するだけでなく、 裁定機会を捉えるアクティブな戦略で金取引市場に参入する準備を進めている。 同社は主要銀行出身のシニアトレーダーを採用して地金取引チームを率いさせており、 市場構造や潜在的なアプローチの評価を進めている。
またテザーは、貴金属関連のカナダ企業への出資を通じて株式へのエクスポージャーも拡大しており、 これは1970年代以来最も力強い金属相場の上昇と歩調を合わせた動きだ。
なぜ重要なのか:ステーブルコインと市場への影響力
テザーの主力商品であるUSDTは、 流通量1,860億ドル超を誇る最大のステーブルコインであり、 同社が金などの資産に再投資して影響力と収益を拡大する基盤となっている。
また同社は Tether Gold(XAUT) も発行しており、 時価総額約26.2億ドルで、金裏付けステーブルコイン市場の約半分を占めている。
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