ビットコイン(BTC)は約8万9,000ドル近辺で価格が推移しており、流通供給量の2割超が含み損を抱えている。オンチェーン指標は、2018年と2022年の弱気相場初期と類似した市場環境を示している。
Glassnode が1月28日に公開した分析では、短期保有者のコスト基準モデルの下限に相当する8万3,400ドル付近が重要なサポートとして特定された。
ブロックチェーン分析企業は、この水準を維持できなければ、8万700ドル付近まで一段の調整が進む可能性があると指摘している。
現在の供給分布を見ると、全ビットコインの22%が含み損状態にあり、この水準は直近では2022年第1四半期および2018年第2四半期で観測された。いずれの局面も、長期保有者が損失確定の圧力にさらされ、その後の長期的な弱気相場に先行していた。
データが示すもの
短期保有者が含み損を抱えるのは保有量の19.5%にとどまり、キャピチュレーション(投げ売り)局面の前提となる中立水準55%を大きく下回っている。一方で、オンチェーンの流動性は依然として乏しく、持続的な上昇を支えるほどではない。
実現損益レシオの90日移動平均は5を下回る水準で推移している。過去のサイクル半ばの回復局面では、この指標が5を上回り、その水準を維持することが価格拡大の前提となってきた。2024年の強気局面でも、同指標の上昇と高止まりが見られてから価格の上昇が本格化している。
米国現物ビットコインETFへの資金フローは、継続的な流出が一服し、30日移動平均は概ねゼロ付近で安定している。売り圧力の沈静化は、2024年初頭および2024年後半に見られた積極的な買い集めの動きとは対照的だ。
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市場が守りに転じた理由
オプション市場では、期間を問わず慎重姿勢の高まりが示されている。25デルタ・スキューは全限月で弱気方向へ傾き、コールオプションよりも下落ヘッジ需要が強まっていることを示唆する。
ディーラーのガンマエクスポージャーは、9万ドルから7万ドル台半ばのレンジにかけてマイナスに転じており、ディーラーのヘッジ行動が機械的に下落方向の値動きを強める環境が形成されつつある。短期のインプライド・ボラティリティは週末に急速に切り上がったが、その要因は、暗号資産特有のストレスというより地政学的な不確実性だった。
パーペチュアル先物の資金調達率は、価格変動が拡大しているにもかかわらず概ね中立を維持しており、レバレッジが一度洗い流され、ポジションが均衡した状態であることを示している。スポット市場の累積出来高デルタ(CVD)は主要取引所で改善し、特にバイナンスでは大きくマイナス圏からの回復が確認されている。
改善しつつあるスポットフローと守りを強めるオプションポジションとの乖離により、市場は継続的な実需のフォローを前提とした構造になっている。短期満期では、買われたプットプレミアムが売られたプレミアムを上回る一方、長期のプロテクションはネットで売り越しとなっている。
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