OpenAI は、一部ユーザーが想定より速いペースでコーディングクレジットを消費していたとして、Codex の利用上限に関する問題を修正したと述べました。
要点
- Codex ユーザーは、通常のコーディング作業で週次クォータが数日で尽き始めたと訴えた。
- OpenAI は、バックグラウンド機能やヘルパーエージェントが想定より頻繁に動作していたと説明した。
- 同社はユーザーの上限をリセットし、修正をデプロイするとともに、同様のリグレッションを監視する体制を強化した。
Codex の上限
Codex のエンジニアリングリードである Thibault Sottiaux 氏は、月曜遅くに X で、コーディングエージェントが想定以上のコンピュートを消費していたのは、一部のバックグラウンドシステムが余計な処理を行っていたためだと投稿しました。
週末には、ユーザーが不満を訴えました。1週間前と比べて同様のタスクで上限が早く削られており、高価格プランでも同じ状況だという声が上がりました。Sottiaux 氏によると、OpenAI は日曜に「ウォールーム」を立ち上げ、報告内容を精査したうえでサービス全体の利用上限をリセットしたといいます。
Codex の利用上限は、AI によるコーディングタスクがどれだけコンピュートを使ったかを示すもので、ダッシュボードにはパーセンテージとして表示されます。タスクが複雑になるほどクレジットの消費は速くなり、利用可能な上限はサブスクリプションのティアによって異なります。
Sottiaux 氏は、直接の人間操作なしでコードをチェックする自動レビュー機能や、ヘルパー的な「サブエージェント」が、想定より頻繁に動作していたと説明しました。ケースによっては、これらのシステムが二重に動作したり、エラー後に過度に再試行したりしていたといいます。
さらにダッシュボードには、実際にはユーザーに課金されていないアクティビティも表示されていたと述べました。「すべての修正はすでにデプロイ済みで、バックグラウンド利用のリグレッションをより早く検知できるよう詳細な監視も追加しました。今後もしばらく結果を注意深く見守ります」と Sottiaux 氏は記しました。
関連記事: 弱気相場の暗号資産市場は5つの要因が揃うと終わる、とFidelity
AI コーディング
問題が重視されたのは、コーディングが AI タスクの中でも特にコンピュート負荷が高く、集計の不備があると有料プランの信頼性が揺らぎかねないためです。
Adam というソフトウェアエンジニアは、日曜に X で、200ドルのプランは以前なら集中的に作業しても使い切るのに丸1週間かかっていたと書きました。ところがここ2日間は、同じプランで1日のうちに週分の利用量を使い果たしたといいます。
開発者の Srinivas Pendela 氏は火曜になっても納得しておらず、数日間 Codex の利用をやめているとし、その減り方は「容赦ない(brutal)」と記しました。
こうした不満が出ている市場では、OpenAI と Anthropic が、コーディングエージェントを AI の中でも最も分かりやすい有料用途の一つとして位置づけています。
Codex は今月初めにも障害を経験しており、Anthropic も Claude をめぐって似たようなプレッシャーに直面してきました。3月には、需要がコンピュート能力を圧迫する中で、Anthropic がピーク時間帯の Claude の利用上限を調整しました。これは、AI コーディングツールが普及とともに「使い放題」モデルから離れつつあることを改めて示す出来事でした。





