英国ロンドン, 2026年7月15日, Chainwire
CT3は、分散型ストレージインフラを「Storage Contracts(ストレージ契約)」と呼ばれる専用コントラクトモデルへ移行すると発表した。これにより、今後のプラットフォーム成長に対応したスケーラビリティの向上とストレージ容量の大幅な拡張を図る。
CT3のエコシステムはすでに急速に拡大しており、累計のユニークユーザー数は18万人超、アップロード件数は50万件を突破している。各アップロードにはNFT形式のアクセスキーが紐づけられており、プラットフォーム上の活動とネットワーク利用状況はブロックチェーン上で独立検証が可能だ。
一方で、ct-3.cloudへの需要拡大に伴い、既存インフラには負荷が高まっていた。新規アップロードを単一のメインコレクションと一つのスマートコントラクトで処理する現行方式では、ネットワーク規模の拡大とともにスケールの柔軟性が損なわれ、ストレージ容量の管理も難しくなりつつあった。
新アーキテクチャでは、新たなアップロードは単一のメインコントラクトではなく、用途ごとに分割された複数の「Storage Contracts」に振り分けられる。各Storage Contractは、あらかじめ定められた一定量のストレージ容量と紐づけられ、それぞれが独立したインフラセグメント(区画)として運用される。各セグメントは固有の容量、利用状況、オンチェーン統計情報を持つ。
この新モデルは、ワークロードを複数のスマートコントラクトに分散させることで、リソース利用状況の可視化と計測精度を高めると同時に、需要増加に応じたストレージ容量の追加配備を容易にする狙いがある。新規Storage Contractの立ち上げおよび容量追加に必要な資金は外部参加者が拠出できる仕組みで、割り当てられた容量はct-3.cloud経由でアップロードされたファイルの保管に利用され、その収益はCT3とインフラ拡張を資金提供した参加者で分配される。
インフラのセグメンテーション
これまでCT3のキー発行は、主としてメインコレクションと単一のコントラクトフローに依存していた。しかしプラットフォーム拡大に伴い、さまざまなデータカテゴリへの対応という点で柔軟性に限界が見え始めていた。
Storage Contractsはこうしたインフラをセグメントごとに分割する。各セグメントは次の特徴を持つ。
- 独立したスマートコントラクト上で稼働する
- 固有のストレージ容量と紐づく
- 特定のファイルカテゴリを対象とすることができる
- 容量利用率や負荷を個別に計測できる
- メインのNFTキー発行プロセスへの負荷を軽減する
インフラを分離することで、システム全体のレジリエンスが高まり、プラットフォームの一部領域だけを個別にスケールさせることが可能となる。全面的な再構築を行わずに機能拡張できる点も利点だ。
割り当てられたストレージ容量の使われ方
各Storage Contractは、CT3ネットワーク内の一定量の容量とひも付けられる。コントラクトがアクティブになると、対応するストレージスペースはネットワークノードから供給され、ct-3.cloud経由でアップロードされたデータの保管に利用される。
割り当てられた容量は、例えば以下のような用途に利用可能だ。
- 一般ユーザーによるファイル保存
- 企業向けアーカイブ
- 自動バックアップ
- 長期保管用データセット
- 将来的なCT3の新製品・アプリケーション向け領域
契約規模の大きなStorage Contractは、容量の重いファイルや、企業データ・バックアップデータといった高ボリュームのトラフィックにも対応できる。これによりネットワークは、十分な空き容量を持つインフラセグメントへ効率的にワークロードを振り向けることができる。
Storage Contractの経済設計
Storage Contractsの商業モデルは、CT3インフラの実利用に基づいている。プラットフォームはノードオペレーターからストレージ容量を調達し、その容量をct-3.cloudの顧客にストレージサービスとして市場価格で提供する。
外部の参加者は、新たなStorage Contractの立ち上げとネットワークの利用可能容量拡大に必要な資金を提供する。その後、その容量は個人・法人データの保管に利用され、その利用から生じる収益が投資家とCT3の間で分配される仕組みだ。
各コントラクトの収益性は主に次の2要因に左右される。
- 割り当てられた容量の実際の利用度
- ストレージ容量の調達コストと、エンドユーザーへの販売価格のマージン
Storage Contractsを通じて、参加者はCT3インフラの成長に連動したストレージ事業に参画し、実際のストレージ需要に紐づく収益獲得の機会を得ることができる。割り当て容量が積極的に利用されればされるほど、コントラクトの収益ポテンシャルは高まる構造だ。
オンチェーンでの透明性確保
各Storage Contractの運用状況はブロックチェーン上で検証可能だ。割り当て容量内に保存されたファイルは、ストレージ関連メタデータを含むNFTキーとして表現される。
これらNFTキーに紐づくファイルの合計サイズは、コントラクトに表示される利用率と照合できる。投資家はスマートコントラクトアドレスを通じて、発行済みNFTの数、コレクションの活動状況、自らが資金提供した容量の実利用を追跡できる。
このモデルにより、第三者による独立検証が可能となる指標は以下の通りだ。
- 発行されたキーの件数
- 保存データの総量
- 割り当て容量の利用率
- 各Storage Contract内でのアクティビティ
- インフラ利用状況と収益創出との相関
ct-3.cloudのユーザー体験はこれまでと変わらない。既存・新規を問わずNFTキーは引き続きサポートされ、新アーキテクチャへの移行に際してユーザー側で追加の作業は発生しない。
CT3について
CT3は、独立したノード群、ct-3.cloudインターフェース、NFTアクセスキー、ブロックチェーン検証を組み合わせた分散型データストレージインフラを開発している。
ユーザーはct-3.cloudを通じてファイルをアップロードし、データはネットワーク上のノードに分散保存される。保存された各オブジェクトにはNFTキーが発行され、アクセス権を証明するとともに関連するストレージメタデータを保持する。
このモデルでは、ノードオペレーターが物理的なストレージ容量を提供し、CT3がデータの分散配置とアクセス管理を担い、個人・法人ユーザーがストレージサービスの需要を創出する構図となる。
ユーザー数とアップロード件数が増えるにつれ、ネットワークは継続的な容量拡大を迫られる。特に需要増がノードオペレーターによる新容量の供給ペースを上回る局面では、追加リソースをいかに機動的かつ計画的に導入するかが課題となる。Storage Contractsは、CT3が新たなリソースを構造的に追加し、用途別に割り当てるための仕組みとして機能する。
連絡先
CMO
Rodrigo Pereira
CT3
[email protected]

