シンガポール発Paymonade、欧州の新暗号資産規制「MiCA」を突破 〜欧州の暗号資産企業の約9割が脱落する中での認可取得〜

欧州の新暗号資産規制MiCAで認可を得た280社の一つとして、 シンガポール発PaymonadeがEEA全域パスポートを取得。年商取扱高は18億ドル規模。
Jul, 20 2026 10:38
シンガポール発Paymonade、欧州の新暗号資産規制「MiCA」を突破 〜欧州の暗号資産企業の約9割が脱落する中での認可取得〜

Damoon Technology (Europe) AG(以下、Damoon Europe)はPaymonadeブランドで事業を展開する暗号資産インフラ企業であり、 欧州経済領域(EEA)全域でMiCAに基づく認可を受けた280社の一社となった。これは同規制の移行期間終了を受けたものだ。

リヒテンシュタイン・ファドゥーツおよびシンガポール発 — 2026年7月16日(現地時間)/PRNewswire — 欧州の暗号資産業界は、近年の金融セクターの中でも類を見ないレベルの「規制による再編」を経験している。 EUの暗号資産市場規制(MiCA)が本格施行される前、域内では各国ごとのばらばらな規制体制のもとで、 推計3,000社超の暗号資産関連事業者が登録・営業していたとされる[1]。 しかし、2026年7月1日の移行期間終了後、EEA全域で正式なMiCA認可を得た事業者はわずか280社[2]。 すなわち、これまで営業していた約9割の事業者は、 欧州市場から撤退するか再編を余儀なくされたか、あるいはEU法に違反するかたちで無認可営業を続けている計算となる[2]。

そうした高いハードルをクリアした企業の一つが、Paymonadeブランドを展開するDamoon Europeだ。 同社はリヒテンシュタイン金融市場監督庁(FMA)からMiCAライセンスを取得。 これにより、単一の「パスポート可能」なライセンスのもと、欧州経済領域30カ国すべてで 規制対象の暗号資産サービスを提供できる体制を整えた。

このハードルは、潤沢な資本と人員を有する大手事業者にとっても極めて高いものとなっている。 公的登録簿を独自に分析したところ、世界の暗号資産取引高上位100社のうち、 MiCA認可を得ている取引所はごく一部にとどまることが判明している[3]。 さらに、複数の世界的大手暗号資産取引所や、時価総額で世界有数のステーブルコイン発行体の少なくとも一社が、 本リリース時点で登録簿には記載されていない[3]。

Paymonadeは、法定通貨から暗号資産へのオンランプと、暗号資産から法定通貨へのオフランプの双方を手がける 規制準拠型インフラプロバイダーだ。決済事業者、フィンテック企業、暗号資産取引所向けに、ユーロをはじめとする 法定通貨の決済レールを提供している。 2026年上期時点で年換算取扱高は18億米ドルに達しており、 新たなMiCA体制下で運営される法定通貨オン/オフランプ事業者の中でも、相応の規模を誇る存在だ。 特に、暗号資産取引所や銀行、フィンテックなど、EEA全域でシームレスかつパスポート可能な ユーロおよび法定通貨決済を必要とする機関投資家向けインフラに強みを持つ。 主要顧客には、世界有数の大手暗号資産取引プラットフォームが名を連ねる。

Paymonadeの創業者兼トップはシンガポール国籍のCalvin Cheng氏。 同氏はシンガポール議会の前任命議員を務めたほか、現在はセルビア共和国の在シンガポール名誉領事も兼任している。 高度に規制されたフィンテック分野での実績もあり、 FINMA(スイス金融市場監査局)が認定する自己規制団体VQFに加入するスイスのデジタル資産企業を保有するほか、 アジア有数のオンライン証券会社であるLongbridge Securitiesの創業株主でもある。 今回のMiCA認可により、欧米系企業が多数を占めるMiCA登録簿に、 シンガポール発・シンガポール人経営のプレーヤーが新たに加わったかたちだ。

「“ゆるやかな規制下の暗号資産”の時代は終わりつつあります」と語るのは、 Paymonadeの創業者兼会長であるCalvin Cheng氏だ。 「業界の大多数が認可を得られていないこのタイミングでライセンス取得をやり切れたことは、 私たちが築いてきた組織の強さの証しです。今後のデジタル資産業界をリードしていくのは、 イノベーションと規制当局からの信頼を両立できる企業だと考えています。私たちは、その一角を担うつもりです」。

Damoon Europeの最高経営責任者(CEO)であるMilos Winter Bogdanovic氏は次のように述べる。 「銀行、フィンテック、取引所は今や、欧州全域で一貫して事業を展開できる“単一の規制準拠インフラパートナー”を求めており、 国ごとに相対交渉を重ねるモデルからの転換が進んでいます。 当社は、規制を順守した欧州向け法定通貨インフラを必要とする取引所、フィンテック、銀行との協議を すでに積極的に進めています」。

Paymonadeは、今後12カ月で欧州拠点の人員を倍増させる計画だ。 新たな機関投資家顧客のオンボーディングを進めるとともに、 2027年半ばまでに年換算取扱高を60億スイスフラン規模へ引き上げることを目指す。

— 本件終わり —

Paymonadeについて

Paymonadeは、リヒテンシュタイン拠点の規制対象デジタル資産インフラ企業 Damoon Technology (Europe) AGの商号であり、 法定通貨から暗号資産へのオンランプおよび暗号資産から法定通貨へのオフランプ、 エンタープライズ決済ソリューション、コンプライアンス対応の暗号資産インフラを専門とする。 同社は、銀行、フィンテック企業、決済事業者、暗号資産取引所に対し、 欧州経済領域全域にわたるスケーラブルかつ規制準拠のインフラを通じて、 伝統的金融とデジタル資産経済をつなぐ役割を果たしている。

Website: www.paymonade.tech

将来予想に関する記述について

本リリースには、将来の事業計画、成長目標、市場機会に関する将来予想が含まれる。 実際の結果は、さまざまなリスクや不確実性により、これらの記述から大きく乖離する可能性がある。

[1] MiCA導入前にEU/EEA域内で登録されていた仮想資産サービスプロバイダー(VASP)に関する業界推計。 ESMAによる監査済みの公式数値ではない。

[2] 認可事業者を記録するESMA(欧州証券市場監督局)の公開登録簿に基づく。 最新の暫定MiCA CASP登録簿は以下で確認可能: ESMA interim MiCA CASP register, most recent update as of the date of this release: https://www.esma.europa.eu

[3] 本リリース日時点におけるESMA MiCA CASP登録簿の独自トラッキングに基づくもの。 登録簿に名前がないことは、必ずしも認可拒否を意味しない。 公表前にはESMAに直接確認し、最新の認可・非認可事業者リストを照会することが望ましい。

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