ビットコイン(BTC)マイナーの**カナン(Canaan)**は、2月時点で 1,793BTCと3,952ETHという過去最高の保有量を報告した。現在価格ベースで およそ1億2,800万ドル相当となる。
この数字は、ビットコインが2025年10月に付けた高値以降、上場マイナーが 合計1万5,000BTC以上を売却してきたタイミングで[公表された] (https://www.prnewswire.com/news-releases/canaan-inc-provides-february-2026-bitcoin-production-and-mining-operation-updates-302709438.html)。
そのトレンドから大きく外れたカナンの動きは、マージン圧力の高まりの中で、 マイニング業界がどのように分断されつつあるかを示す最も分かりやすい事例だ。
シンガポール拠点の同社は、ウェストテキサスでの事業拡大を受けて、 2月に86BTCを[採掘] (https://www.prnewswire.com/news-releases/canaan-inc-provides-february-2026-bitcoin-production-and-mining-operation-updates-302709438.html)。 導入済みハッシュレートは14.75EH/sに達した。
CAN株は火曜日に1%高となり、CoinShares Bitcoin Mining ETF(WMGI)は 2.5%上昇した。
何が起きたのか
2月下旬、カナンは**サイファー・マイニング(Cipher Mining)**が保有していた ウェストテキサスの3施設(Alborz、Bear、Chief Mountain)における 49%持分を、全額株式対価による3,975万ドルで[取得した] (https://www.coindesk.com/markets/2026/02/24/canaan-buys-cipher-s-49-of-west-texas-mining-venture-for-usd39-75-million-in-stock)。
この取引により、120MWのキャパシティと4.4EH/sの稼働ハッシュレートが追加され、 電力コストは1kWhあたり0.03ドル未満に抑えられている。残りの51%はWindHQが 保有する。
カナンの2025年第4四半期の売上高は1億9,630万ドルとなり、前年同期比で 121%増加した。このうちビットコインマイニング収入は3,040万ドルを占める。 また、同社のCEOとCFOは3月3日に公開市場で追加のADS146万株を、 1株あたり約0.51ドルで購入した。
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なぜ重要か
カナンが積極的な積み増し戦略を取っている背景には、より広い文脈がある。 ビットコインは10月に約12万6,000ドルでピークを付けた後、半値以下の 6万ドル台前半まで下落し、マイニングの採算性を圧迫している。
TheEnergyMag's Miners Weeklyのデータによると、上場マイナーは10月以降に 1万5,000BTC以上を売却しており、その中にはCangoによる2月の 4,451BTC売却や、Core Scientificが今四半期中に最大2,500BTCを 売却する計画も含まれる。
例えばBitdeerは、2月20日時点のBTC保有量がゼロと報告しており、 年末時点の約2,000BTCから大きく減少している。わずか2カ月でほぼ全量を 売却した形だ。
カナンはこうした中で例外的な存在だが、そのポジションにはリスクもある。 同社は2026年1月、ADSが30営業日連続で1ドルを下回ったことから、 ナスダックの上場基準違反通知を受けており、最低売買価格要件を満たす ための期限は7月13日までとなっている。
株価が1ドルを割り込む水準で多額の暗号資産準備金を抱えている状況は、 強い確信の表れとも、あるいは依然として下落基調にある市場における 未実現の暗号資産評価益によってバランスシートが支えられている状態とも 解釈できる。





