リップル・プライム、初の2億7500万ドル社債で投資適格を獲得

KBRA's BBB grade and a $275 million note sale mark Ripple Prime's push into U.S. clearing and financing. (Image: Shutterstock)
KBRA's BBB grade and a $275 million note sale mark Ripple Prime's push into U.S. clearing and financing. (Image: Shutterstock)

Ripple傘下で機関投資家向けノンバンク・プライムブローカー事業を手がけるRipple Primeは18日、 2億7500万ドルのシニア無担保ノートによる私募を実施し、初の社債発行を完了した。調達資金は、 同社の米国事業拡大に充てられる。

主なポイント

  • Ripple Primeは8月18日、条件を引き上げた2億7500万ドルのシニア無担保ノート私募を完了。
  • 格付機関KBRAは、この社債に投資適格のBBBを付与。年初に同社本体に与えた発行体格付けと同水準。
  • これによりRipple Primeの直近約3カ月間のデットファイナンスは、累計約4億7500万ドルに拡大。

Ripple Prime社債、機関投資家から厚い需要

今回のノートは、ヘッジファンドやマーケットメイカーなど機関投資家向けにサービスを提供する ノンバンクのプライムブローカー、Ripple Primeによる発行で、主要金融市場の投資家から需要を集めたと、 同社は公表している

主幹事にはPiper Sandler & Co.が就任。調達資金は、規制下にある同社関連法人の運転資金や 一般的な企業目的に充当される見通しで、マルチアセットのクリアリング、ファイナンス、 プライムブローカレッジに対する機関投資家の需要拡大に対応する。

発行額は当初計画から増額されたが、増額幅は開示されていない。社債の満期は2031年で、 クーポン(金利)は8.25%と、同社の広報担当者が 明らかにしている

格付面では、KBRAがこの社債に投資適格のBBB格付けを付与。これは年初にRipple Primeの発行体として 付けた格付けと同一水準だ。同社は格付けの根拠として、XRP (XRP)保有を含む Rippleの強固な資本基盤や、拡大を続けるバランスシートを 挙げている。 今回の起債により、その資産規模はさらに厚みを増す。

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「伝統金融とデジタル資産の融合への信認」とKimmel氏

Ripple Prime社長のNoel Kimmel氏は、 初の社債発行に対する投資家の反応について、 伝統的な金融機関とデジタル資産インフラとの「重なり」が拡大していることへの信認の表れだと コメントしている

Rippleが2025年にプライムブローカーのHidden Roadを買収し、Ripple Primeに改称して以降、 当部門の売上高は前年比で3倍に拡大した。プラットフォームはスポット、デリバティブ、 伝統的資産を横断して取引のクリアリングとファイナンスを手掛け、2025年11月には デジタル資産のスポット・プライムブローカレッジも追加している。Kimmel氏は、今回の調達により、 人材とテクノロジーへの投資余力が生まれると述べた。

Rippleは同部門を「世界最大級のノンバンク・プライムブローカー」と位置づける。 機関投資家の間では、複数アセットクラスを単一カウンターパーティでまとめて クリアリング・ファイナンス・決済できる体制へのニーズが高まっており、 従来のようにプロバイダーを個別につなぎ合わせるモデルからの転換が進んでいる。

Rippleの機関投資家向けビジネス拡大が加速

Rippleはここ1年半、ブランドを築いてきた国際送金ビジネスの枠を超え、 機関投資家向けビジネスの構築を急いできた。同社は2025年4月、 Hidden Roadを12億5000万ドルで買収することで 合意した。 仮想通貨業界史上でも有数の大型ディールであり、その後ブローカーはRipple Primeとして再ブランド化された。

2026年5月には、Neuberger Specialty Financeが運用するファンドから、 2億ドルのデットファシリティを調達。今回のノート発行を含めると、 同部門は約3カ月で総額約4億7500万ドルのデットを 調達したことになる

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Mehjabeen Arsiwala

Mehjabeen Arsiwala は、暗号資産ニュース、DeFi、取引所、トレーディング、市場分析を担当するジャーナリストです。過去3年間にわたり、価格推移と予測から取引所の動向、オンチェーンシグナルに至るまで、デジタル資産市場を形作るトレンドやストーリーに焦点を当ててきました。市場で何が起きているのか、そしてそれがなぜ重要なのかを読者が理解できるようにする、明快な報道を得意としています。

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