ビットコイン(BTC)は 7月4日の祝日セッションを通して 6万3,000ドル超を維持し、24時間で0.91%高となった。
CoinGeckoのデータによると、執筆時点でBTCは6万3,130ドルで取引されていた。 24時間出来高は189億ドル、市場時価総額は1.268兆ドルだった。
数字が示すもの
祝日セッションでは、暗号資産と株式の双方で出来高が圧縮されるのが通例だ。 米国市場は独立記念日のため7月4日は休場であり、市場からは大口機関投資家の注文フローが大きく抜け落ちていた。
BTCの24時間出来高189億ドルは意味のある水準ではあるものの、突出したものではない。 参考までに、2024年末の強気相場ピーク時には、1日出来高が350億ドルを超えるセッションが常態化していた。 今回の水準は、米国の祝日にあたる静かな金曜日として妥当な中間レンジに位置する。
米ドル建ての上昇率0.91%は小幅な動きだ。 CoinGeckoの法定通貨別データでは、値動きは0.83%〜1.24%の範囲に収まった。 一方、他の暗号資産との比較では様相が異なる。 同じ時間帯にBTCはSOLに対して1.77%上昇しており、このセッションでは暗号資産全体の中でビットコインが相対的に優位だったことを示唆している。
同じ時間帯のGoogleトレンドデータでは、「best bitcoin exchanges」 や「bitcoin kurs」といった検索クエリが増加していた。 特に後者は米国外からの検索が中心であり、米国投資家が様子見に回る一方で、 オフショアのリテール需要が動き続ける祝日週末のパターンと合致している。
価格を支えるマーケット構造
時価総額1.268兆ドルのビットコインは、引き続き世界資産ランキングで首位を確保している。 次点の資産であるイーサリアム(ETH)とは、 現在のセッションデータ上も大きな差を付けた状態だ。
BTC建て価格は予想どおり1.0 BTCで変わらない一方、CoinGecko上のBTC対アルトコインのレシオを見ると、 きょうは主要銘柄の多くに対してビットコインが優位を広げている。 ETHに対して約0.48%、XRPに対して1.14%、SOLに対して1.77%上昇しており、 絶対的なドル建ての値動きは小さいものの、セッション中にBTCドミナンスが上向いたことを示す。
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CoinGeckoのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)カテゴリーデータでは、 PoW銘柄全体の時価総額が24時間で2.97%増加し、BTC単体の上昇率をやや上回った。 この差は、流動性の薄いセッションの中で、小型PoWトークンがより大きく値動きしたことを反映している可能性が高い。
背景
ビットコインは2026年6月から7月初旬にかけて、5万8,000ドル〜6万8,000ドルの広いレンジで推移している。 その中で6万3,000ドル付近は、繰り返し転換点となってきた水準だ。 5月末のメモリアルデー・ウィークエンドを含む過去の祝日セッションでも、 BTCはドル建てでは小幅な上昇にとどまりつつ、アルトコインに対しては相対的に強い値動きを見せる類似パターンが観測されている。
今後の注目点
米国のトレーディングデスクが戻る7月7日(月)は、 出来高が回復する環境でBTCが6万3,500ドルを明確に上抜けできるかどうかを占う最初の試金石となる。 週末を通して6万3,000ドルを維持できなければ、6万ドルのサポート水準が改めて意識される展開になりうる。
7月4日で終了する週のオプション満期データと現物ETFへの資金フローも、 来週前半に公表されることで相場の位置付けを判断するうえでの重要な手掛かりとなる。





