Bitwise Asset Management は、AAVE、UNI、ZEC、TAO を含むトークンを対象とする暗号通貨戦略 ETF 11 本について、SEC に申請を行った。
Form N-1A 申請書では、基礎となるトークンに最大 60% を直接投資するファンドが提案されている。
残りの 40% は、先物やスワップなどの上場投資商品(ETP)およびデリバティブに配分される。
Grayscale も同時に、Bittensor Trust を上場投資商品に転換するための S-1 申請を提出した。
何が起きたのか
Bitwise は 2025 年 12 月 30 日に、AAVE、Uniswap、Zcash、Bittensor、Sui、NEAR、Tron、Ethena、Hyperliquid、Starknet、Canton を追跡する戦略 ETF の申請を行った。
各ファンドは、資産の少なくとも 60% を現物暗号通貨として直接保有し、残りを関連する ETP やデリバティブで構成する。
これらのファンドは上場前に SEC の承認が必要であり、規制当局の判断スケジュールはまだ示されていない。
Grayscale は、約 790 万ドル規模の Bittensor Trust を、NYSE Arca 上でティッカー GTAO として取引される ETF に転換する申請を行った。
会長の Barry Silbert は、この動きは分散型 AI の進化スピードを反映していると述べた。
Bittensor は、暗号経済的インセンティブを用いて機械学習開発を調整するオープンネットワークとして機能している。
こうした申請は、2025 年 10 月に SEC が暗号 ETF 向けの一般的な上場基準を導入したことを受けた動きである。
なぜ重要なのか
資産運用会社は、スポット ETF の成功を受けて、ビットコインとイーサリアムを超える分野へ急速に投資対象を広げている。
Bitwise はすでに、Bitcoin(BTC)、Ether(ETH)、Solana(SOL)、XRP、Dogecoin(DOGE)のスポット ETF を提供している。
60% を現物に直接投資する構造は、基礎トークンに対する実質的な買い需要を生み出す。
これにより、機関投資家は秘密鍵の管理や暗号資産取引所の利用なしに、規制された形で市場にアクセスできる。
同時に行われた TAO 関連の申請は、AI 関連暗号資産に対する機関投資家の関心が高まっていることを示している。
Bittensor は、機械学習モデルや計算資源を提供する貢献者に対し、TAO トークンで報酬を与える。
ネットワークの時価総額は約 23 億ドルとされている。
これらの申請は、DeFi ガバナンストークンや分散型 AI インフラを対象とする、最初の規制商品群を構成する。

