ヴィタリック・ブテリンは、イーサリアム (ETH) をZK証明によってほぼゼロステートに近づける「極めてリーン」な再設計案を提案した。
重要ポイント:
- ブテリン氏は、イーサリアムの状態の大部分の負担をバリデータ側へ移す2段階の計画を示した。
- この提案では、エポックごとの残高更新を、各バリデータから1日1回提出されるZK-STARK証明に置き換える。
- この設計により、イーサリアムはバリデータ状態を約6バイトまで削減しつつ、数百万のバリデータ規模まで拡張できる可能性があるとした。
イーサリアム提案
ブテリン氏は、「The Extremely Lean Chain(極めてリーンなチェーン)」と題したEthereum Researchフォーラム投稿で、この計画について説明した。
この提案は、バリデータを調整しプルーフ・オブ・ステーク運用を支えるコンセンサスレイヤーであるイーサリアムのビーコンチェーンに焦点を当てている。ブテリン氏は、再帰的STARK証明によって、シングルスロット・ファイナリティと耐量子暗号を維持しながらオンチェーンデータを削減できると述べた。
第1段階では、チェーンからほとんどのバリデータデータを取り除き、繰り返される残高更新を、各バリデータからの1日1回の証明に置き換える。この証明には報酬とペナルティが含まれ、チェーンとフルノードをより軽量に保つことができる。
実務面では、バリデータがこれまで以上に多くの処理を担う一方で、プロトコルはオンチェーンに保持する状態を大幅に減らす。ブテリン氏によれば、この変更によりバリデータの状態はおよそ6バイト程度まで削減可能だという。
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ブテリン氏のロードマップ
第2段階では、各バリデータに毎日新しい匿名鍵と匿名IDを付与することでプライバシーを高める。バリデータは毎日再登録を行い、残高を秘密裏に証明することで、紐づけが困難な日次ローテーション型のセットを形成する。
これらの変更により、「必要であればコンセンサスを数百万バリデータまでスケールさせられる可能性がある」と、ブテリン氏は月曜早朝に記した。
この提案は、ブテリン氏が週末にネットワークの「第3の大きなイテレーション」と表現した、より広範なリーン・イーサリアム(Lean Ethereum)ロードマップの一部を成す。同氏は、この取り組みは、イーサリアムがプルーフ・オブ・ステークへ移行したマージ(The Merge)に匹敵する技術的難度になり得ると述べた。
リーン・イーサリアムは、セキュリティ、分散性、効率性、そしてポスト量子耐性を中心に、コアプロトコルを再構築することを目指して設計されている。その主な構成要素には、リーン・コンセンサス、リーン・データ、そしてRISC-Vを利用し得る、SNARKフレンドリーなミニマル実行環境が含まれる。
ブテリン氏は、研究の重点がこの取り組みに移行するにつれて、変更の完了まで3~4年を要する可能性があると述べた。また、今後予定されているヘゴタ(Hegota)アップグレードは、テーマとしてはリーン以前の最後のフォークになる公算が大きいとも語った。
このロードマップは、規模縮小や再編を含むイーサリアム財団(Ethereum Foundation)のガバナンス変更を受けたものでもある。Bitmine、Sharplink、Joseph Lubinの支援を受ける2つの新たな非営利団体、Ethereum InstitutionalとEthLabsも立ち上がっており、EthLabsはプロトコルの研究開発への貢献が期待されている。





