イーサリアム (ETH) は、現物ETFからの資金流出が7週目に達しようとするなかで約1,711ドル付近まで下落した。一方で、ネットワーク自体のステーキングデータはこれと逆の方向性を示している。
重要ポイント:
- 現物イーサリアムETFは6週連続で資金流出を記録しており、現在も新たな「赤字」の週が進行中。
- バリデータの新規参入需要はエグジットキューのおよそ12倍に達し、stETHのペグは6月の急落局面でも維持された。
- XRP、ソラナ、Hyperliquidファンドへの新規流入は、仮想通貨市場内での早期ローテーションを示唆している。
ETFからの資金流出が再び拡大
現物イーサリアムファンドは先週、約1,000万ドルの純流出を記録し、6週連続のマイナスとなった。ビットコイン (BTC) ファンドも同様の連続流出となり、30日間で約63.5億ドルが流出して過去最大規模となり、ファンドの総資産残高は5月中旬に1,000億ドル超だった水準から約780億ドルまで減少した。とはいえ、イーサリアムに関しては売り圧力はやや落ち着きつつあり、直近1週間の流出額は5月中旬までに見られたより大きな資金流出を大きく下回っている。
新しい取引週は始まったばかりであり、金曜日の終値ベースでの集計次第では、両雄の連続流出が7週目に達するか、それともようやく途切れるかが決まる。ヘッドラインとしてのファンドデータは、全体像の一部に過ぎない。
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イーサリアムのステーキング需要は堅調
オンチェーンのシグナルは、ETFからの資金流出とは対照的だ。バリデータのエグジットキュー(アンステーク待ち)は約223,000ETHであるのに対し、新規にステークインを待つETHは約268万ETHに達している。この差は、新規ステーキング需要がエグジットの約12倍にのぼることを意味し、広範な売り一色の局面とはまったく逆の構図だ。
デイリーベースのバリデータデポジット(預け入れ)は、6月前半の大きなエグジット局面を経て、直近10日間はネットプラスへと転じている。一方でstETHのペグも、イーサリアムが6月に約20%下落する中で、1.0近辺を維持した。
XRPとソラナファンドに資金流入
主要通貨が資金流出に見舞われる中、XRP (XRP) ファンドは先週、新たに約1,066万ドルの資金を集め、累計流入額を約14.5億ドルという過去最高水準に押し上げた。ソラナ (SOL) プロダクトも同期間に711万ドルを追加で取り込んだ。Hyperliquid (HYPE) ファンドについては、5月中旬のローンチ以降、一度も週間ベースでマイナスを記録しておらず、わずか6週間足らずの取引で約1億8,500万ドルを集めつつある。
アナリストらは、この乖離を「資産クラスからの撤退」ではなく「資産クラス内でのローテーション」と捉えており、このシフトが季節要因なのか、あるいは2大銘柄からの本格的な脱却なのかについては、いまだ判断が分かれている。
もっとも、オルト資産への流入額はビットコインやイーサリアムと比べればまだ小規模であり、このパターンは現時点では確立したトレンドというより、初期段階かつ弱いシグナルと見なされている。
イーサリアムにとって、この夏への入り方は厳しいものになっている。トークン価格は1カ月前には2,000ドル超で取引されていたが、6月を通じて下落基調となり、ファンドからは6週間連続で資金が流出し続け、5月中旬の売りが始まってからの累計流出額は約10億ドルに迫る。ETFが資金流出に苦しむ一方で、ネットワークには引き続きバリデータが流入しているこの構図は、イーサリアムを「見放されたわけでも、明確に好まれているわけでもない」という、微妙なポジションに置いている。





