ビットコイン (BTC) は約15カ月ぶりに7万3,000ドル近辺まで急落し、10月の12万6,000ドル超の高値から約41%下落した。1月末に150億ドル超相当のレバレッジ・ロングポジションが清算されたことをきっかけに強制売りが連鎖し、通常の調整局面が2025年末以来で最も厳しい短期ドローダウンへと変貌した。
何が起きたのか:清算カスケードが暗号資産市場を圧迫
1月29日から31日にかけて、150億ドル超に相当するレバレッジポジションが一掃された。この強制売却は、2025年11月以来最大の単日清算イベントとなった。
重要なサポート水準が割り込まれると、追証(マージンコール)やストップロスが下落を加速させた。暗号資産デリバティブ市場の建玉残高は、この1カ月で約3分の1減少している。
現物ビットコインETFは1月31日に約5億900万ドル規模の資金流出を記録し、機関投資家がリスク削減に動いたことを示した。この売りは伝統的市場全体のリスクオフとも重なり、米主要株価指数が下落する一方で金と銀は7〜10%急騰した。
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なぜ重要か:市場がリカバリーの分岐点をテスト
アナリストらは、現在の7万ドル台半ばのレンジが重要な分岐点(ピボット)になっていると指摘している。
一部のリサーチでは、売り圧力が続いた場合の下値メドとして、ビットコインの200週移動平均線付近に位置する5万8,000ドル近辺を有力なサポート候補に挙げている。モメンタム指標はマイナス1万2,152、MACDはマイナス2,120とテクニカル指標は依然として弱気を示し、売りシグナルが継続している。
強制売りやETFからの資金流出が落ち着き、BTCが7万ドル台半ばを維持できれば、今回の急落はレバレッジのリセットとして後に振り返られる可能性もある。一方で、清算が高止まりし価格がこのゾーンを割り込むようなら、より長期にわたる下落局面に入る公算が大きい。

