Polygon Labsは暗号資産決済企業Coinmeの買収を完了し、自社の決済プラットフォーム 「Open Money Stack」を通じて、米国48州を網羅する登録済みの資金移動業ライセンス網を 手に入れた。当初予定していたクロージング時期からは数カ月遅れでの決着となった。
注目ポイント
- Polygon LabsがCoinme買収を完了し、37州の送金業ライセンスと11の適用除外を取得。
- Open Money Stackの初期導入企業にはTazapay、Mesh、Toku、Kiraなどが名を連ねる。
- 買収のクローズは、第2四半期中とされていた当初目標から3カ月以上ずれ込んだ。
Polygon、Coinme買収をクローズ
Polygon Labsは10月14日付の発表で、 Coinme買収のクローズを公表した。これにより、同社の決済基盤「Open Money Stack」に 37州のマネー・トランスミッター(資金移動業)ライセンスと11の適用除外が組み込まれる。 併せて、連邦レベルではマネーサービス事業者(MSB)としての登録も有している。
今回のクローズは、1月に発表された総額2億5,000万ドル超の大型取引の一部完了を意味する。 同ディールには、ウォレット基盤を提供するSequenceの買収も含まれている。 PolygonはCoinme買収について、第2四半期中のクローズという目標を掲げていたが、 実際には3カ月超の遅延となった。
すでにTazapay、Mesh、Toku、Kiraの4社が、同プラットフォームの初期ユーザーとして 名乗りを上げている。ユースケースは、国際送金、口座への資金払い込み、給与支払い、 米ドルアクセスなど多岐にわたる。Tazapayは30カ国超で1,000社以上の企業・フィンテックを 取引先に抱えるという。
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CEOマーク・ボワロン、決済戦略を語る
Polygon LabsのCEO、Marc Boiron氏は、Coinmeの取得によって 「資金の流入から受取人への支払い完了までを一気通貫で支えるインフラ」が整うと強調する。 Open Money Stackは、法定通貨のオン/オフランプ、ウォレット、クロスチェーンのルーティング、 決済を単一のインテグレーションで提供する構造だ。企業は顧客から資金を受け取り、 ステーブルコインで決済し、最終的に受取人には現地通貨で支払うことができる。
「ステーブルコイン決済のボトルネックは“アクセス”だ」と語るのは、MeshのCEO、 Bam Azizi氏だ。同社はPolygonのオンランプを、自社が展開する300超のウォレット、 取引所、金融サービスのネットワークに組み込む。Polygon側はプラットフォームを 「商用稼働中」と位置づける一方で、その統合インターフェースは依然として 技術プレビュー段階にとどまっている。
Coinme買収の経緯と規制面の背景
Polygonは、自社のPolygon Ecosystem Token (POL)が Open Money Stackでどのような役割を果たすのかについて、現時点で明らかにしていない。 また、カバレッジ外となる2州の名称も公表していない。
一方で、Coinmeは規制当局からの指導歴も抱える。カリフォルニア州の監督当局は2025年6月25日、 2023年に施行された同州の暗号資産ライセンス法に基づく初の執行措置として、 同社に30万ドルの民事制裁金を科した。
Polygonは1月13日にCoinmeおよびSequenceの買収を公表した後、 7月16日に人員削減を実施している。ボワロン氏はその際、 これらの統合により2027年までに黒字転換を目指すと説明した。 さらに10月8日には、「Open Money Stack」にTron (TRX)対応を追加し、 同ネットワーク上のTether (USDT)による 入出金をサポートすることで、ステーブルコイン決済オプションを拡充した。
