Tetherドミナンス (USDT) は7.4%まで急上昇し、過去2年で最高水準となった。一方、暗号資産全体の時価総額は4カ月連続の下落で約2.5兆ドルまで縮小しており、アナリストはこれが2022年のベアマーケット初期と似たパターンだと指摘している。
何が起きたのか:ステーブルコイン指標が警告サイン
USDT.Dは6.5%のレジスタンス・トレンドラインを上抜けする一方で、暗号資産全体の時価総額は重要なサポート水準を同時に割り込んだ。Tetherドミナンスの上昇は、投資家が暗号資産を売却してステーブルコインに移し、まだリスク資産への再投資に踏み切れていないことを示している。
この指標は、暗号資産市場全体に対するUSDTの時価総額の比率を測るもので、市場の天井と底を見極めるうえで信頼できる指標と見なされている。
「USDTドミナンスはビットコイン (BTC) が急落する中でブレイクアウトしたが、まだレンジ上限までは遠い」と投資家のCrypto Tonyは投稿し、「これもまた、ビットコインがまだ底打ちしていないと考える理由だ」と述べた。
Trader Timは、USDT.Dが2022年の市場底と歴史的に重なった9.5%付近まで上昇を続ける可能性を示唆した。また、6.5%水準の再テストはショートポジションを検討する機会になり得ると指摘した。
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なぜ重要か:取引所フローが深刻な悪化を示唆
CryptoQuantのデータによると、取引所へのステーブルコイン流入は11月以降、急激にマイナスへ転じている。10月の取引所流入額は月平均97億ドルで、そのうちBinanceが約88億ドルを受け取っていた。
しかし11月からフローは96億ドル分反転し、2026年初頭まで4億ドル超のマイナスが続いている。Binance単体でも31億ドルの流出が発生した。
「これらを総合すると、ビットコインが現在直面している極めて厳しい環境が浮き彫りになる。数カ月にわたり市場に影響を与え続けている、慢性的な流動性不足に押し下げられている」と、CryptoQuantアナリストのDarkfostは述べている。
投資家はビットコインやアルトコインからステーブルコインへとローテーションしているだけでなく、ステーブルコイン自体も取引所から完全に引き上げている。

