イーサリアム (ETH) は直近の約35%高を背景に2.5万ドル近辺を試す展開にある。強い上昇モメンタムは維持されている一方、オシレーター指標の過熱感から、上値追いが一服し、持ち合いや押し目調整に移行するリスクも意識されている。
主なポイント
- イーサリアムは長期の下落トレンドを上抜けた後、2.4万〜2.5万ドルのレジスタンス帯に到達。
- 明確に2.51万ドルを上抜ければ一段高が視野に入る一方、2.22万〜2.31万ドルが最初の本格的な押し目候補。
- 買われ過ぎのモメンタムに加え、価格の上下両サイドに流動性が溜まっており、本格的なトレンド再開前にボラティリティの高い持ち合い相場となる可能性。
イーサリアム、レジスタンス帯を試す攻防
今回の上昇局面は、1.85万〜1.92万ドルの需要帯からスタートした。そこからイーサリアムは下降トレンドラインを突破し、主要移動平均線と2.07万〜2.15万ドルのレジスタンス帯を次々と上抜けた。こうした動きについては、8月27日にCryptoPotatoが分析を公表している。
現在のETHは2.5万ドル近辺で推移しており、2.4万〜2.5万ドルゾーンが次の重要な上値抵抗として意識されている。買い方優位の地合いは続いているものの、この水準に控える売りをどこまで吸収できるかが、上昇トレンド継続の鍵となる。
日足ベースの相対力指数(RSI)は急伸を受けて買われ過ぎ圏に入っている。これは必ずしも反転を示唆するものではないが、上昇が行き過ぎの段階にあることを示しており、売り圧力が強まれば、横ばい推移や調整局面に移行しやすい局面だ。
関連記事: MemeToro、AIによる検証で次のミームコイン相場の「健全化」を狙う
ETHモメンタムのリスク要因
4時間足チャートでは、イーサリアムは約1.9万ドルからほぼ垂直に上昇した後、2.43万〜2.51万ドルのレジスタンス帯内部での持ち合いに移行している。Shayan Marketsは、2.51万ドルを明確に上抜き、その上で価格が定着すれば、依然として買い方優勢が続き、さらなる上値余地を示唆すると指摘する。現時点では、中期的なモメンタムはなお強気基調だ。
もっとも、急伸の反動による押し目形成はテクニカル面からみて自然なシナリオでもある。下方向では、2.22万〜2.31万ドル帯が最初の注目サポートゾーンであり、その下には2.07万〜2.12万ドル近辺に一段と厚い支持帯が控える。清算データを見ると、現行水準の上下両サイドに流動性が偏在しており、買い方・売り方のどちらか一方が完全に主導権を握っている状況ではない。
そもそも今回の局面は、約1.9万ドル近辺で形成された直近ボトムからおよそ35%上昇した流れの延長線上にある。この上昇によって、それまでの下落トレンドは明確に崩れ、2.07万〜2.15万ドルの水準も再び奪還した。
先行していた1.85万〜1.92万ドルの持ち合いレンジは、依然として中長期の構造的サポートとして機能している。仮に現在のブレイクアウトが失速し、調整が深くなった場合でも、このレンジが重要な下値の防波堤となりうる。

