イーサリアム (ETH)は、約2.55万ドルまで急伸した後に反落し、足元では2.39万ドル近辺まで押し戻されている。急ピッチの上昇が一服するなか、重要な下値メドが意識され、今回のブレイクアウト局面が初めて本格的な試練を迎えている。
注目ポイント
- イーサリアムは2.44万〜2.51万ドルのレジスタンス帯を試し、一時2.52万ドル台を上抜けた後に反落。
- 2.07万〜2.21万ドルゾーンは、主要なチャート上の支持帯と複数のフィボナッチ・リトレースメントが重なる重要領域。
- 2.2万ドル超に厚く積み上がる清算注文の流動性が、さらなる下押し要因となり得る。
イーサリアムのレジスタンス動向
イーサリアムは、数カ月にわたり上値を抑えてきた下降トレンドラインを、1.83万〜1.97万ドルの「判断ゾーン」でのもみ合いを経て上抜けた。その後、2.07万〜2.15万ドルのブレーカーブロック(抵抗帯)を突破し、より厚い2.44万〜2.51万ドルのレジスタンスエリアに突入していた。
しかし、ETHがこの上値抵抗を一時的に上回り2.52万ドル台を付けたところで売りが優勢となり、価格は再び2.39万ドル近辺まで押し戻された。2.44万〜2.51万ドルを明確に上回って定着できれば、強気シナリオが一段と強まり、直近高値の更新をうかがう展開となる。一方、同レンジでの上値抵抗が続く場合、調整局面が長引く可能性もある。
日足ベースでは、2.07万〜2.15万ドルが主な下値支持帯として意識される。売り圧力が強まってもこのレンジを維持できれば、中長期のブレイクアウト構造は維持される公算が大きい。逆に、この水準を明確に割り込むと、テクニカル面の強気シグナルは後退し、より深い戻り目のフィボナッチ水準が意識されやすくなる。
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Shayan Marketsによる相場見通し
本レポートを手掛けたアナリストのShayan Marketsは、4時間足チャートにおけるフィボナッチ・リトレースメントも、さらなる調整局面を見極める重要な手掛かりになると指摘する。0.5戻しは約2.21万ドル、0.618戻しが2.13万ドル、0.702戻しが2.07万ドル近辺に位置し、いずれも前述のサポートゾーンを補強する形となっている。
デリバティブ市場のポジション動向も、レンジ下限付近に注目すべき理由となっている。直近1週間の清算ヒートマップでは、2.2万ドル超に清算注文が厚く集積しており、調整が続く場合、価格がこの流動性を「取りに行く」形で下押しされ、ETHが0.5戻し近辺まで沈むリスクがある。
さらに分析では、2.07万ドルを明確に割り込んだ場合、0.786戻しとなる2.01万ドル付近が次のターゲットとして浮上するとしている。イーサリアムは、1.83万〜1.97万ドル帯での持ち合いを経て、約1.87万ドルから数セッションで2.55万ドル近くまで駆け上がった経緯があり、今回の反落は、急騰局面の「健全な押し目」なのか、それともトレンド転換の前兆なのかを見極めるうえでの試金石となる。





