米国とイランによる和平合意が金曜日に署名される見通しとなり、リスク資産全般の大幅な上昇を誘発する可能性があると、有力な暗号資産アナリストが述べた。こうしたなか、Bitcoin (BTC) は6万7,000ドルを突破し、2週間ぶりの高値を付けた。
主なポイント:
- Moonrock Capitalのサイモン・デディック氏は、イラン合意が署名されれば、暗号資産と株式市場全体で急激な上昇が起きる可能性があると指摘。
- ビットコインは月曜日に6万7,000ドルを上抜けし、約2週間で最も強い水準に達した。
- スイスで金曜日に署名予定の合意は、ホルムズ海峡の再開と原油価格の沈静化を約束する内容となっている。
合意接近でビットコインが上昇
ワシントンとテヘランは週末に覚書を発表し、ドナルド・トランプ氏もTruth Socialへの投稿でこの合意を確認した。合意文書は6月19日金曜日にスイスで署名式を迎える予定で、ホルムズ海峡の再開と現在の停戦延長を約束している。ビットコインは6万7,000ドル超まで上昇し、過去2週間で最高値を更新する一方、原油価格は4%超下落し、1バレル83ドル近辺まで下げた。
Moonrock Capitalの創業者であるサイモン・デディック氏は、マクロ要因への恐怖が和らげば、暗号資産市場は素早く再評価されるだろうと主張した。暗号資産はリスク選好が回復する局面で、往々にして先行して動く傾向があるためだと説明する。一方で、今回の合意がイランの核開発協議や、差し押さえられている約10億ドル相当の暗号資産の凍結解除につながる可能性があるにもかかわらず、「トランプ氏の次の一手に賭けるのは賢明ではない」と警戒も促した。
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デディック氏の強気シナリオの根拠
デディック氏は、自身の強気な見通しを裏付ける例として、いくつかの過去の紛争を挙げた。朝鮮戦争終結後1年間でS&P500は44%上昇し、イラク戦争終結後1年でも25%上昇したという。また、第2次世界大戦以降の20の紛争のうち19では、戦闘が終結してから市場が完全に回復するまでに約28日を要したと付け加えた。
最近の下落局面で愚かに見えた投資家も、いずれは天才と見なされるだろう、と同氏は記した。
もっとも、市場参加者の全員が、そうした急ぎの姿勢を共有しているわけではない。Ether (ETH)、XRP (XRP)、Solana (SOL) はいずれも上昇し、Hyperliquid (HYPE) のトークンはビットコインの上昇に連れ高となり、約8%の急伸で市場をリードした。
一方で、中東での過去の停戦合意が崩れてきた経緯もあり、トレーダーは依然として慎重姿勢を崩していない。現物ビットコインファンドは、資金流出が5週連続で続いている。
ビットコインの荒い値動き
今回の反発は、それまでの急落で直近数週間の上昇分がほぼ吹き飛んだ後に起きている。ビットコインは先週、2024年10月以来初めて6万ドルを割り込み、依然として最高値から約47%下落した水準で推移している。月曜日には買いが入り、6万7,000ドルを突破したことで、次の上値ターゲットとして6万8,000ドル近辺が意識される展開となっている。
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