Point Zero Forum での講演で、ベン氏は「トークン化はアクセスを解決するが、流動性こそが業界最大の課題だ」と主張
アラブ首長国連邦ドバイ、2026年6月25日 /PRNewswire/ -- 暗号資産取引所は、トークン化、ステーブルコイン、人工知能が世界金融システムのアーキテクチャを再構築する中で、単なる取引の場から金融インフラプロバイダーへと進化しつつあると、Bybit の共同創業者兼CEOであるベン・ゾウ(Ben Zhou)氏は述べた。
チューリッヒで開催された Point Zero Forum 2026 におけるファイヤーサイドチャット「The Exchange as Settlement Layer: How Tokenization Rewires the Role of a Crypto Platform(決済レイヤーとしての取引所:トークン化はいかに暗号資産プラットフォームの役割を書き換えるか)」で、ベン氏は、金融資産がプログラム可能になり、決済が即時になり、金融サービスが高度にインテリジェントかつ相互接続されていく中で、取引所はいかに適応していかなければならないかについて自身の見解を共有した。
「取引所の役割は根本的に変わりつつあります」とベン氏は語る。「初期の頃、取引所はマッチングエンジンやレイテンシー、約定スピードで競っていました。今日では、決済、トークン化資産、現実世界の資産、そしてグローバルな金融アクセスへのゲートウェイになりつつあります。」
トークン化が解決するのはアクセスであり、流動性ではない
トークン化は金融市場における決定的なテーマの一つとして浮上している一方で、業界は資産をオンチェーン化することばかりに過度に注力し、持続的な流動性を生み出すという、より困難な課題への対応が不十分なままだとベン氏は指摘した。
「トークン化が解決するのはアクセスであって、流動性ではありません」とベン氏は述べる。「ある資産をグローバルに利用可能にしたからといって、自動的に需要が生まれるわけではありません。次に問うべきは、誰がそれを買うのか、流動性はどこから来るのか、そしてその流動性が国境や法域をまたいでどのように移動するのかという点です。」
ベン氏は、世界中の政府、機関投資家、アセット発行体が、マネーマーケットファンドから現実世界の資産に至るまであらゆるものをトークン化しようと競争していると述べた。ただし、長期的な成功は発行量ではなく、深く効率的なセカンダリーマーケットの整備に左右されるだろうと見ている。
取引所は流動性ネットワークになる
決済が自動化されプログラム可能になるにつれ、取引所は流動性のハブであり分配ネットワークとして、引き続き重要な役割を担うとベン氏は考えている。
同氏は取引所を国際ハブ空港になぞらえた。
「決済は方程式の一部に過ぎません」とベン氏は説明する。「空港が重要なのは、単に飛行機が着陸するからではなく、接続、サービス、人や物の移動のハブとなるからです。取引所も同じです。流動性、分配、アクセスこそが中核的な価値提案なのです。」
ベン氏によると、今後の金融プラットフォームの競争優位は、プロダクト、地域、規制体制ごとに分断された流動性プールをどれだけつなぎ合わせられるかに、ますます依存していくという。
次なる課題は「断片化」
ベン氏はまた、機関が同一資産の独自バージョンを複数のチェーンやプラットフォーム上で発行することで、トークン化が断片化した金融エコシステムを生むリスクについても警鐘を鳴らした。
「すでに、同じ資産の複数バージョンが異なるエコシステム内で登場し始めています」とベン氏は語る。「次の10年の課題は、トークン化資産をさらに増やすことではありません。それらの資産間で相互運用性と共有された流動性を実現することです。」
トークン化された金融が成熟するにつれ、業界は流動性のアグリゲーション、相互運用性、そしてプラットフォーム横断の市場インフラに、より一層フォーカスしていくとベン氏は予測している。
即時決済は市場構造を変える
ベン氏は、即時決済は金融市場において最も過小評価されている変化の一つだと説明した。
伝統的な金融は、複数日にわたる決済サイクルの中で発生する決済リスクを管理するために、クリアリングハウスや仲介機関に大きく依存している。ブロックチェーンインフラがほぼ即時の決済を可能にすることで、市場構造の一部は徐々に陳腐化していく可能性がある。
しかし同時に、信頼、カストディ(資産管理)、法的強制力は依然として不可欠な要素だとベン氏は考えている。
「テクノロジーは決済を自動化できますが、信頼が不要になるわけではありません」とベン氏は述べる。「カストディ、ガバナンス、法的な確実性を提供する機関は、今後も金融市場において重要な役割を果たし続けるでしょう。」
AI は金融のインターフェースになる
トークン化の先を見据えると、人工知能は、ますます複雑化する金融エコシステムにおけるインターフェースレイヤーになるとベン氏は考えている。
金融プラットフォームが、単なる取引から決済、投資、資産運用、現実世界の資産へと領域を広げる中で、AI はユーザーとのインタラクションを単純化し、パーソナライズされた金融体験を提供する。
「将来の金融プラットフォームは、ユーザーが手作業でナビゲートするにはあまりにも複雑になっていきます」とベン氏は語る。「AI は、ユーザーの目標を理解し、適切な商品、機会、戦略へ自動的に接続してくれるパーソナルファイナンシャルアシスタントのような存在になります。」
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Bybit について
Bybit は取引高ベースで世界第2位の暗号資産(仮想通貨)取引所であり、世界中の8,000万人以上のユーザーコミュニティにサービスを提供している。2018年に設立された Bybit は、誰もが参加できる、よりシンプルでオープンかつ公平なエコシステムを構築することで、分散型世界におけるオープンネスの概念を再定義している。Web3 に強くフォーカスし、主要なブロックチェーンプロトコルとの戦略的パートナーシップを通じて、強固なインフラを提供し、オンチェーンのイノベーションを推進していることで知られる。高い安全性のカストディ、多様なマーケットプレイス、直感的なユーザー体験、そして高度なブロックチェーンツールによって、Bybit はトラディショナルファイナンス(TradFi)と分散型金融(DeFi)のギャップを埋め、ビルダー、クリエイター、エンスージアストが Web3 の可能性を最大限に引き出せるよう支援している。Bybit.com で、分散型金融の未来を発見しよう。
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