【プロビデンシャルズ(タークス・カイコス諸島) 2026年9月1日】グローバルな暗号資産取引プラットフォームのKuCoinは、 機関投資家向け「Institutional Interest-Free Lending Program(無利子レンディング・プログラム)」を アップグレードし、自社のユニファイド・トレーディング・アカウント(Unified Trading Account、UTA)に 対応させたと発表した。
今回の拡張により、新規登録のAPIクライアントに求められていた外部取引所での過去30日間の取引高条件は、 3,000万USDTから1,000万USDTへと大幅に引き下げられる。また、新規クライアントは取引量条件なしで、 最初の2カ月間は借入金利0%が適用される。対象となる機関は最大300万USDTまで借り入れ可能で、 スポット、マージン、先物(フューチャーズ)をまたいで資金を展開できる。

機関投資家は複数のプロダクトや戦略を並行運用する中で、資金が口座間に分散しやすく、 資本コストやオペレーション負荷の増大が課題となってきた。レンディング機能をユニファイド口座に統合することで、 調達と執行を近接させ、担保の活用度を高めつつ、資本配分の効率化を図る狙いだ。
UTAは、対象ユーザーが単一の口座構造のもとで、対応する複数のトレーディング・プロダクトにまたがる 資金管理を行えるよう設計されたアカウント・フレームワークである。今回、機関向けレンディングを統合したことで、 借入資金を個別の取引口座間で振り替えることなく、スポット、マージン、先物でシームレスに運用できる。 借入可能な通貨はUSDT、USDC、BTC、ETHとなっている。
KuCoinは2024年、APIトレーダーやクオンツチームを対象に、最大50万USDTの無利子枠を提供する ターゲット型のクレジット支援を導入。取引手数料の優遇、接続性の向上、API上限の拡大、テクニカルサポートなども 組み合わせて提供してきた。2025年には借入上限を300万USDTまで引き上げ、複数銘柄での借り入れに対応するとともに、 サブアカウントからの資金を合算して対象プロダクトの証拠金として活用できるようにした。 2026年の今回のアップグレードは、こうした取り組みを一段と進め、ピンポイントな信用供与から、 より統合された機関投資家向け資本インフラの構築へと軸足を移す段階に位置づけられる。
KuCoinのInstitutional & VIP部門責任者であるAlison Qin氏は、次のように述べている。
「プロフェッショナルな市場参加者には、タイムリーで柔軟性が高く、資本効率に優れた流動性アクセスが求められます。 機関向けレンディングのインフラは、大口のファイナンス能力、個別ニーズに応じた条件設定、競争力あるプライシングを 組み合わせることで、クライアントが高度な戦略を安心して実行できる環境を提供しなければなりません。 レンディングをUTAに統合することで、戦略を支える口座やプロダクトの“そば”に資本を配置しやすくし、 執行とリスク管理をクライアントのコントロール下に保ちながら、資本展開を一段とスムーズにします。」
今回のアップグレードは、ユーザーがデジタル資産へ「アクセスし、管理し、配分し、活用する」実態に沿って プロダクトを設計するという、KuCoinの幅広いイノベーション方針を反映したものだ。 ファイナンス、口座インフラ、執行機能を結び付けることで、変化の速いデジタル資産経済に参加する機関投資家に対し、 実務的かつ使い勝手の良いツール群を提供することを目指している。
KuCoinについて
KuCoinは2017年設立のグローバル暗号資産プラットフォームであり、信頼性とセキュリティを基盤に、 200以上の国・地域で4,500万人超のユーザーにサービスを提供している。先進的な取引技術、厚い流動性、 強固なセキュリティ体制を組み合わせ、シームレスなトレーディング体験を実現している点が特徴だ。
1,500種類超のデジタル資産にアクセスできる幅広いプロダクト群を擁し、「透明性」「コンプライアンス」 「ユーザー中心」の理念に基づくデジタル資産インフラの構築に注力している。セキュリティ・事業継続・ プライバシー管理などに関して、SOC 2 Type II、ISO/IEC 27001:2022、ISO/IEC 27701:2019、 ISO 22301:2019、ISO/IEC 42001:2023といった認証を取得している。
近年はグローバルなコンプライアンス体制の整備も進展しており、オーストラリアでのAUSTRAC登録、 欧州でのMiCAライセンス取得など、主要市場での規制面のマイルストーンを積み上げている。
詳細は www.kucoin.com を参照。
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