Zcash (ZEC) が800ドル台を回復し、前日比で約38%上昇した。先物市場での取引急増と、Grayscale によるZcash現物ETFへの転換申請が重なり、プライバシー通貨への投資妙味に改めて注目が集まっている。
注目ポイント
- Zcashは1月の2018年高値付近だった800ドルを上抜け、一時851ドルまで上昇。
- グレースケールは、保有するZcashトラストの現物ETF(NYSE Arca上場)への転換を目指す第4次修正申請を提出。
- 先物売買代金は金曜日に約45.5億ドルと、現物の約5.53億ドルを大きく上回る水準まで膨らんだ。
Zcash現物ETFへの動き
Zcashは、2018年以来となる800ドル超え を土曜日に達成。24時間で589〜851ドルのレンジを往来し、日中値幅は約45%に達した。
今回の上昇で、ZECは2018年1月の高値圏だった800ドル近辺を明確に突破し、昨年11月に付けた750ドル台も上抜いた。SNS上では再び、プライバシー志向のZcashと Bitcoin (BTC) を比較する声が増えている。
Zcashは、ビットコインと同様に最大供給量2100万枚、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)によるマイニング、半減期スケジュールを採用する一方、トランザクションを暗号化して秘匿性を高める「シールドトランザクション」を導入している点が特徴だ。
Digital Currency Group(DCG) 傘下のグレースケールは8月18日、ZcashトラストをNYSE Arca上場の現物ETF(ティッカー:ZCSH)へ転換するための第4次修正申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。現時点でSECは当該ETFを承認していない。
申請書によれば、DCG International Investments はトラスト経由で約20万枚のZEC取得に向け、拘束力のない協議を進めているという。土曜日時点の価格ベースでは約1億6300万ドル規模となる。
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グレースケール関連のレバレッジリスク
相場上昇に伴い、Zcashを巡る取引活動は急速に拡大している。金曜日の先物売買代金は約45.5億ドルと、現物市場の約5.53億ドルを大きく上回った。建玉(オープン・インタレスト)は約13.5億ドルとされる。
直近24時間の総売買代金は約22.4億ドルで、Zcashの時価総額138.7億ドルの約16%に相当する規模だ。こうした高水準のレバレッジは上昇局面を加速させる一方、反転時の下落圧力を増幅させるリスクもはらむ。
CoinDesk Researchは今年、Zcashの「Tachyon」アップグレードや、量子耐性(量子コンピューター時代への備え)に向けたネットワークの取り組みについても分析している。
Zcashの時価総額は現在12位となり、他のプライバシー通貨を上回る位置付けにある。ただし、同通貨は急騰・急落局面が多く、ボラティリティに伴うリスクは依然として高い。6月には、プライベートトランザクションに用いられるネットワークの一部「Orchardシールドプール」に脆弱性が見つかったことが開発者から開示され、その後ZEC価格が急落した経緯もある。





